1960年代になると、それまでのクラシカルで伝統的な感覚は鳴りを潜め、若者の間で既存の社会規範を打ち崩すような運動が起こります。ファッションもそれに伴い、ポップでカラフルになってゆきました。世界中で大流行したミニスカートは、大人たちから見ると反社会的で公序良俗を乱すとされて眉を顰められました。
ミニスカート旋風
60年代に大流行したミニスカートは、ジバンシーが発表したストンとして被る形の「サックドレス」から発生したといわれています。当時は若い女性はもちろん、小さな女の子からご年配のご婦人まで膝の出るミニスカート姿でした。
「ミニの女王」と呼ばれて日本にも来日した女優でモデルのツィッギー。
膝が出る丈のスカートとともに、大胆な付けまつ毛メークや頭頂部を膨らませる髪型も流行りました。
カラフルでポップなところが60年代ファッションの特徴です。
女優のマリサ・ベレンソン。お嬢様風のベルベットのドレス。
大胆な短さのスカート丈なのに、何故かいやらしさを感じさせないのは、あの時代が持っていた「健康的な明るさ」のためかもしれません。
現代でも充分通用するようなオシャレさ!
アメリカのテレビドラマ「奥様は魔女」のヒロイン・サマンサが、よくこんなドレスを着ていました。
レトロなペイズリー柄がかわいい!ツバ広のハットもおしゃれです。
オレンジのコートと、ブルーのタイツの組み合わせが何ともポップです。
日本のファッション雑誌。グリーンのチェック柄が大胆です。
どうしてこんなに鮮やかな色なのか…今のファッションが物足りなく感じられます。
頭髪は、うんと「盛る」のが当たり前でした。
上下が繋がったジャンプスーツと、パンタロンも流行りました。
水着姿の美女たち
1960年代も半ばを過ぎると、ミニスカートブームの反動なのか、長い「マキシ丈」といわれるスカートが流行るようになりました。画像はマキシドレスとホットパンツ。
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