ランス・アンド・マスクス(ランマス)のネタバレ解説・考察まとめ

『ランス・アンド・マスクス』とは、子安秀明によるライトノベル、およびそれを原作としたアニメ作品である。原作は2013年12月から2018年8月まで刊行。アニメは2015年10月から12月まで放送された。
中世から続く「現世騎士団」の末裔である花房葉太郎は、普通の暮らしを求め、生まれ育った本拠地のある島を飛び出した。しかし財閥令嬢の幼女・鬼堂院真緒の危機に遭遇し、思わず仮面の騎士「ナイトランサー」に変身して彼女を救い、忠誠を誓ってしまう。

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『ランス・アンド・マスクス』(ランマス)の概要

『ランス・アンド・マスクス』(Lance N' Masques)とは、子安秀明によるライトノベル、およびそれを原作としたアニメ作品である。イラストは茨乃。略称は「ランマス」。原作は2013年12月から2018年8月まで刊行された。
テレビアニメは2015年10月から12月までTBSほかにて放送された。

中世から続く「現世騎士団」の末裔である花房葉太郎(はなぶさ ようたろう)は、普通の暮らしを求め、生まれ育った本拠地のある島を飛び出した。彷徨う中、財閥令嬢の幼女・鬼堂院真緒(きどういん まきお)の危機に遭遇した葉太郎は、思わず仮面の騎士「ナイトランサー」に変身して彼女を救い、忠誠を誓ってしまう。
憧れのヒーロー出現に真緒は大喜びするが、葉太郎にとってこれは望まぬ「騎士道体質」のせいである。さらに島からは、教育係の朱藤依子(すどう よりこ)や従騎士のアリス・クリーヴランドらが彼を追ってやって来る。
念願の「普通の高校生」として森羅学園高等部に編入した葉太郎だが、彼の望みはなかなか叶わず、学校生活は波乱に満ちていくのだった。

『ランス・アンド・マスクス』(ランマス)のあらすじ・ストーリー

騎士道体質の少年と6歳のヒロインとの出会い

現代に人知れず存在する騎士団「現世騎士団(ナイツ・オブ・ザ・ワールド)」の末裔である花房葉太郎(はなぶさ ようたろう)は、騎士道を極めようとするあまり、困っている女性を見ると無意識に助け、忠誠を誓ってしまう「騎士道体質」を刷り込まれていた。この体質から逃れ「普通の高校生」として生きたいと願い、本拠地の島を飛び出す。

彷徨っていたある日、彼は大財閥の令嬢であり、広大な屋敷に一人で暮らす6歳の少女、鬼堂院真緒(きどういん まきお)の危機に遭遇する。葉太郎は、本能的に正体を隠すための仮面を装着し、仮面の騎士「ナイトランサー」に変身して真緒を救出。そして、思わず彼女に忠誠を誓ってしまう。助けてくれたヒーローに真緒は大喜びし、葉太郎と彼女の共同生活が始まるのであった。

しかし、この行動は騎士団に知られ、彼を連れ戻すべく、教育係の朱藤依子(すどう よりこ)や従騎士のアリス・クリーヴランドといった騎士団の面々が、葉太郎が編入した森羅学園へと追いかけてくる。

波乱の学園生活と忍び寄る敵の影

念願の「普通の高校生」となったはずの葉太郎だが、騎士道体質は治まらず、学園でも真緒の周りでも次々と騒動を起こす。彼の日常には、依子やアリスといった騎士団関係者、そして真緒の学園生活を通じて知り合った友人たちも加わり、賑やかで波乱に満ちたものとなる。
当初、葉太郎はナイトランサーの正体を真緒に知られることを恐れていた。また、騎士団の監視から逃れようとするが、真緒の純粋な憧れや、同居人たちとの交流によって、少しずつ自分のあり方を見つめ直していく。
一方で、真緒の持つ特別な力や、鬼堂院家に隠された秘密を狙う敵の影が忍び寄っていた。彼らは真緒の命を狙い、あるいは葉太郎を排除しようと、刺客を送り込んでくる。葉太郎は真緒を守るため、不本意ながらもナイトランサーとして戦うことを余儀なくされるのであった。

試される騎士の覚悟

刺客との戦いが激化する中で、葉太郎は仲間たちと協力する重要性を認識する。最初は彼を連れ戻そうとしていた依子やアリスも、真緒を守るという目的のために葉太郎と共闘するようになる。アリスは、騎士としての才能に目覚め、サニーランサーとして戦いに参加するまでに成長を遂げた。

敵は、真緒を狙うウアジェ・ラジヤ率いるアフリカ区館だった。その目的は、現世騎士団の頂点に立ること。敵の罠により、葉太郎は騎士団の面々や真緒を人質に取られるなど窮地に立たされる。
葉太郎は、騎士であることの責任と、真緒を守りたいという純粋な想いの間で葛藤する。しかし、真緒の笑顔と、彼女を狙う者たちから必ず守り抜くという決意が、彼を再び奮い立たせるのであった。

己の騎士道

葉太郎は真緒と仲間を守るために、己の力をすべて出し切って敵に立ち向かう。そして、真緒の危機を救い出した。
しかし、騎士団の創始者の一人であり、聖槍ロンゴミアントを持つ葉太郎の父親、花房森(はなぶさ しん)が現れ、葉太郎に戦いを挑んできた。葉太郎は迷うが、自らの信念を貫く騎士として立ち上がる。彼のランスは砕かれるものの、真緒を守りたいという強い思いが真の騎士の力となり、戦いに終止符を打つ。

戦いを経て、葉太郎は「普通の暮らし」という願いよりも、真緒のそばにいること、彼女の笑顔を守ることこそが、今の自分にとっての騎士である意味だと悟る。そして彼は、仮面を捨てて、正々堂々と真緒の騎士となることを誓うのだった。

『ランス・アンド・マスクス』(ランマス)の登場人物・キャラクター

主要人物

花房 葉太郎(はなぶさ ようたろう)

CV:山下大輝

本作の主人公で、16歳の少年。中世から続く「現世騎士団(ナイツ・オブ・ザ・ワールド)」の元メンバー。騎士のランクは最下位のナイトである。
幼い頃から「女性への無償の愛」を徹底的に叩きこまれたことで、困っている女性を見ると無意識に助けてしまうという「騎士道体質」を持つ。発動すると仮面を装着し「ナイトランサー」に変身して戦う。
普通の生活を求め島を抜け出し、真緒と出会って森羅学園高等部に通うことになった。

鬼堂院 真緒(きどういん まきお)

CV:小澤亜李

本作のヒロイン。大財閥の6歳の令嬢で、両親不在のため広大な屋敷に一人で暮らしている。
葉太郎扮するナイトランサーを自身のヒーローとして熱烈に慕い、共に森羅学園初等部1年生として通い始める。
実はナイトランサーの正体を知っているが、彼が去るのを恐れて気づかないふりをしている。

朱藤 依子(すどう よりこ)

CV:沼倉愛美

葉太郎の教育係であり、彼の「騎士道体質」を植え付けた張本人である。アリスや白姫と共に葉太郎を追って真緒の屋敷に住み込む。
普段は冷徹で厳格なメイド姿だが、元は騎士団第3位の座騎士(ソロネ)であり、「血のソロネ」の異名を持つ強大な実力者だ。葉太郎のことは大切に想っている。

アリス・クリーヴランド

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