本当は怖い人魚伝説まとめ!ノアの方舟に乗れなかった闇の生き物・人を喰う・地震を予知する等

「人魚」といえば、ディズニーの『リトルマーメイド』などのイメージから「美しい」「歌が上手い」などのポジティブな印象が持たれていることが多い。しかし実際に世界各地に残っている人魚の伝説は、人を誘惑して船を沈めたり、伝説の「ノアの箱舟」に乗れなかった邪悪な生き物であったりと、「恐ろしい怪物」としての側面が強いようだ。

そこかしこで「そりゃ~、人魚に喰われちまったのさ。」という意見やら、「いやいや、船乗りが人魚にキスされると水の中でも息が出来るって言ってたから、海の中で幸せに暮らしてるんだよ。」という意見やら、様々な憶測が飛びかっています。

人魚の住む海の底には、息が出来る場所があるんです。
「ジャック・スパロウの冒険(全12巻)」という本で、ジャックが人魚と絡む話があって、
ジャックはデイヴィー・ジョーンズ・ロッカーの中にある人魚の洞窟に行った事が何回かあって、そこは空気に満ちた場所なんですよね。
ですから、宣教師さんもそこでなら暮らせるんじゃないかと。

■人を喰う魔物の人魚は、ギリシャ神話の「セイレーン」が土台

あなたはセイレーンの島を避けて通ることはできません。彼女たちの歌を聴いた人は誰もが魂を奪われることでしょう。
セイレーン姉妹は草むらに座って甘い声であなたを呼びますが、その川べりは死の影に覆われたまま、死体の骨と肉で腐りつつあります。
立ち止まらずに島を通り過ぎなければなりません。蜜蝋を練って、こぎ手の耳をしっかりと塞ぎなさい。誰もその歌を聴かないようにするためです。
あなたが心からその歌を聴きたければ、体をマストにしっかりと縛りつけておかなければなりません。

この不思議な海の生命体の最も強力な武器は、人の心の琴線に触れる「歌」なのです。

セイレーンは男を眠くさせて、自分のそばに連れてきて、同衾することを強要したのち、拒否すると彼を殺し、その肉を貪る。

■世界中に伝わる人魚伝説。国によってかなり違う解釈

○ヨーロッパ
ローレライ:ライン川にまつわる。川を渡る舟に歌いかける美しい人魚のことで、美声に聞き惚れると、舟の舵を取り損ねて、川底に沈んでしまう。
メロウ:アイルランドに伝わる人魚。姿はマーメイドに似ており、女は美しいが、男は醜い。この人魚が出現すると嵐が起こるとされ、船乗り達には恐れられていた。また、女のメロウが人間の男と結婚し、子供を産むこともある。
セイレーン:航海者を美しい歌声で惹きつけ難破させるという海の魔物。スターバックス・コーヒーのロゴマークのモデルでもある。
ハルフゥ:ノルウェーに伝わる人魚で、漁師の間では人魚を見たら嵐や不漁の前兆とされる。見たら仲間に話さずに火打石で火花を立てることで回避することができるとされ、人魚には予知能力もある。

出典: hack-space.com

スターバックスのロゴはセイレーンがモデル

なぜこの人魚をデザインに取り入れたのかというと、 スターバックスを創業する際のメンバーの一人が、ノルウェーの木版画に描かれているセイレーンを見つけ、それをロゴに採用したのが始まりだそうです。
また、1992年にセイレーンが上半身のみのデザインに変更された理由は、股を広げている姿が卑猥だとクレームがあったからとのこと。
そして、2011年からロゴが取り払われたマークは、コーヒー以外のジャンルにも事業を拡大する決意を象徴するものという見方が強いようです。

○アジア
海人:古代中国でヒトの祖先とされた、一種の海棲人類のこと。
浪奸:韓国・朝鮮に伝わる。不老不死。
海人魚:中国の人魚。

■人魚の肉を食べると不老不死に。日本に伝わる「八百比丘尼」の伝説

出典: www.ley-line.net

八百比丘尼

若狭の漁村に暮らす平凡な少女は、何事もなければ漁師と結婚し、母親となって、若狭の穏やかで恵み豊かな海に漁師として我が子を送り出し、年老い、穏やかにどこにでもあるあたりまえの生涯を終えるはずだった。

だが、少女は、漁師である父親が獲った人魚の肉をそれと知らずに食べてしまったことで、「不死」という逃れられない運命に囚われることになる。長い年を経ても老いず、いつまでも若狭の海のような美しさと輝きを保ったまま、少女は、死にゆき、朽ち果ててゆく、人とものの定めを哀しく見送り続けた。一人、時の流れから置き去りにされた少女の心だけが、疲れ果て、枯れていった....。

少女は、自らの肉体の死をひたすら追い求め、諸国を行脚する。いつしか少女は比丘尼となって、死に行く定めの人々に、安らかな彼岸への引導を渡すようになる。

自ら求めても得られない「死」、それを恐れ、逃れようとする人々は、不思議な比丘尼の言葉の響きの中に、永遠の生の哀しさを感じ取り、安らかに死出の旅へと向かう決心をつける。そして、比丘尼に感謝し、無数の死を看取った比丘尼に抱かれて旅立っていく。

比丘尼となった少女は、八百年の後、めぐり巡って、生まれ故郷の若狭に辿り着く。そして、八百年前と変わらぬ自らの故郷の景色に、涙を流す。自分はこの景色の一部となろう....そう決心した比丘尼は、死を求めることを止め、心落ち着けて、懐かしき若狭の大地に身を横たえる。気がつけば、八百年を経た少女の体は風に飛ぶ砂と化し、澄み渡った魂が、愛する若狭の土地に同化し、あまねく広がっていった

出典: blog.livedoor.jp

日本の人魚は美しくない「人面魚」

日本書紀によると、日本で人魚らしきものが捕獲された
最初の記録は推古27年 619年4月4日、近江の国蒲生川に何か不思議なものが浮かび、形は人のようにも見える」と報告があった

聖徳太子が琵琶湖沿岸で「生前の悪行から死後、人魚になった」という亡者に出会い手厚く供養して苦しみから救った。という伝承もある

■しかし、絶対に人魚の肉は食べてはいけない!

reitekidetaihen.blog.fc2.com

■日本には江戸時代、『人魚が上がったら近いうちに大災害が起きる』という言い伝えがあった

古来、ある日本の人魚伝説では、捕まえられた人魚は「逃がしてくだされば、良いことを教えます」と泣いてお願いする。逃がしてやると、人魚は「3年たつと津波が来て、漁村も船も破壊されます。人魚の姿を門の前に張っておけば、破壊を免れます」と教えてくれるという。つまり、古来“人魚”が出ると地震や津波という災害が起きるとされてきたわけだ。

■ダイオウイカやリュウグウノツカイが次々に捕獲されているが…

兵庫、新潟、富山、鳥取でダイオウイカが、山口でリュウグウノツカイが捕獲されたり打ち上げられていたことがある。いずれもめったに目にすることがない深海生物だけに「大地震の前兆か」との見方がある中で、人気作家の荒俣宏氏は「上がったら大変。近いうちに大災害が起きるかもしれない」と指摘。さらに、人魚伝説との関連を検証し、独自の分析をした。

江戸時代から『人魚が上がったら近いうちに大災害が起きる』といわれてきました。18世紀ごろには、日本では海の災害を警告するために、人魚の絵を描いたり、人魚のミイラを作ってきたんです。出てくると悪いことが起きるっていう点で見ると日本だけでなく、中国、欧州でも似たような伝承がある」

荒俣氏が言う“バンバン上がってる人魚”とは、ダイオウイカやリュウグウノツカイのように、ふだんほとんど見ることのない深海の生物だったと思われる。昔の人は、これら謎の生物を見て、人魚だと想像を膨らませたのだろう。

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