【閲覧注意】西洋の人体解剖図・その1(1500~1600年代)

海外のコレクターが収集した、1500年代から1800年代の人体解剖図がflickrで一部公開されているのでご紹介します。解剖図以外にも、恐ろしげな医療器具や奇妙な症例の図などがたくさんあります。
【閲覧注意】江戸時代の解剖図 - RENOTE [リノート]
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日本の医学は世界でも最先端といわれていますが、その始まりは江戸時代からありました。1774年に杉田玄白がオランダの医学書「解体新書」を翻訳したことで、日本中の医師たちに人体の構造が伝わったのです。それまでは、人間の体を解剖して内臓の仕組みを見ることができるのは、ごく限られた人たちだけでした。江戸時代に描かれた人体解剖図を集めてみました。
1500年代の解剖図

1500年代初期の解剖図は、わりとシンプルであっさりした表現です。

表情がちょっと恐ろしげ。

吊られています。当時、解剖されるのはほとんどが死刑囚の遺体でした。

しっかりポーズをつけています。背景まで念入りに描きこんであるのは、これが単なる医学書ではなく芸術的な意味を持っていると考えられていたからでしょう。
1600年代の解剖図

骨格標本の親子(?)奇妙に牧歌的です。

頭の骨に穴を開ける器具

腎臓や膀胱の仕組み。この時代になると、人体の構造がかなり詳しくわかっていたことが伺えます。

顔の解剖図。表情がついているところが生々しいです。

妊婦と胎児の図。出産で命を落とす女性はたくさんいました。

解剖台の上の死んだ新生児。どことなく物悲しいです。

筋肉の様子。繊細な美しささえ感じます。

病で腹水が溜まった人。病気の辛さは今も昔も変わらないことが、患者の表情から見て取れます。
Anatomy Illustrations 1500s Flickr - Photo Sharing!
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