【オカルト】本当にあった怖い話「赤ちゃんを返せ」「集落」「肉塊」の内容を紹介!【閲覧注意】

本記事では「本当にあった怖い話」としてネットのオカルト掲示板などに掲載されている、「赤ちゃんを返せ」「集落」「肉塊」の内容をまとめて紹介している。「赤ちゃんを返せ」は主人公を含む4人の不良少年たちが修学旅行先の海で髪の長い女の幽霊に遭遇し、次々と憑り殺されていくという話だ。怖い話が苦手な方は十分注意して記事を楽しんでいただきたい。

赤ちゃんを返せ

今から10年ほど前、高校生の時に体験した話です。
私たちは修学旅行で、ある海に行きました。

グループ毎にホテルの部屋をあてがわれたのですが、
私のいたグループは、A、B、C、私という
メンバーで、みんながみんな、いわゆる不良でした。
夜になって、他のグループはみんな就寝しましたが、
当然私たちのグループがおとなしく眠るはずがありません。
結局女子の部屋に行こうなんていう流れになり、その場も「いいねえ」という雰囲気になりました。
B「と言ってもうちのクラスの女最悪だから、他のクラスの女にしようや」
ということで私たちのクラスがいたホテルから
少し離れた場所に宿を取っていたクラスの女子の部屋に行くことになりました。
私たちはこのとき、Cが一切口をきいていなかったことに気づきませんでした。

前もって公衆電話からそのクラスの女子のポケベルに連絡をいれ、
入れるようにしておいてくれ、と伝えてから、
とりあえずホテルを抜け出しました。
ホテルの裏側は海岸で砂浜になっており、
私たちは月明かりで見えるほどの岸壁沿いを歩いて
目的のクラスのホテルに向かいました。

50メートルほど歩いた時だったでしょうか。

Cがぼそっと呟きました。
「ここは嫌な感じがする…帰った方がいい」

彼は快活で、いつも笑いを振りまくような男だったのですが、
そのときの彼の声は今までに聞いたことがないほど、
真剣で思い口調でした。
さすがに一瞬私たちもドキッとしたのですが、
その動揺は、
「お前、霊感とかあんの?怖がってるだけじゃねえの?」
というAの言葉にかき消されました。
いや、みんなも意識的に消そうとしていたのでしょう、
その場が小さな笑い声で包まれました。

ところが、
「違う!そんなんじゃない。どうなっても知らないぞ!」
とCは強い口調で反発しました。
ただ私たちも、もう乗ってしまった流れを止めるわけにはいかず、
B「あほらしい。行くぞ」
という一言で歩を進めることにしました。
Cはそれからは黙って歩いていました。

100メートルくらい来た時でしょうか。
何十メートルか先の波打ち際に人影が見えました。
その人影はどうやら海を見ながら歩いている様子でした。
私たちは、教師が見回りをしているかもしれないと思い、
咄嗟に岸壁を背に身を屈めました。

その人影が波打ち際を歩き、徐々にその影が大きく見えてきました。
ただその人影は何か異様な雰囲気を漂わせていました。
やがてその姿がはっきりとした形になってきました。

その人影は長い髪の女性でした。
A「こんな時間に変だよな?」
私「ただの散歩じゃねえの?」
B「夢遊病とかじゃねえ?」
などと勝手なことを言っていたのですが、
私はふとCのことが気になりました。
彼の方を見ると、俯いて震えながら何やら言っています。
耳をそばだててみると、
「助けてください…、助けてください…」
と繰り返しているではありませんか。

女性は私たちの見える場所で海を見ながら、
つまり、私たちに背を向けて一旦立ち止まりました。

さすがに私もヤバイものなのではないか、という気持ちが強くなり、
みんなに帰らないかということを合図しました。
ただ、そんなことを聞くような連中ではありません。
とりあえず、その女性が通り過ぎるまで待機しようという
Bの合図もあって、とりあえず女性の様子を見守っていました。

すると突然、女性が大声で叫び、騒ぎ始めました。

「私の赤ちゃんを返せ!!私の赤ちゃんを返せ!!」

髪を振り乱すように騒いでいます。
私たちはさすがに怖くなり慌てましたが、
今ここで声を出して逃げ出すわけにはいきません。
少し気の触れた人かもしれませんし、
ともかく更に息を潜めてその様子を見守っていました。
何十秒、何分経ったかわかりませんが、
女性は海に向かって叫び狂っています。
そしてそれは突然のことでした。

女性は私たちの方に体の向きを変え、突然走って私たちに向かってきたのです。

「お前らか!!お前らか!!」

恐らくそう言っていたと思います。
私たちは大慌てで逃げ出しました。
ところがCだけがその女性に向かって走り出したのです。
「おい、何やってるんだ!逃げろ!!」
そう言う私たちに見向きもせず、
Cは「うわーっ!」と叫び声を上げながら走っています。

正直私たちにCをかまっている余裕などありませんでした。
とにかく大急ぎで私たちは自分たちの部屋に戻りました。
各々が自らの身体を抱きかかえるようにし、
息を整え、震えを沈めようとしていました。

しばらく時間が過ぎましたが、Cはまだ帰って来ません。
幾分落ち着きを取り戻していた私たちは、さすがにCの事が心配になり、
誰が言うでもなく、先程の場所に戻ってみようということになりました。
護身用の武器を持って。

私たちは一団となって、恐る恐る現場の方に向かいました。
ところがその場所の方には全く人影が見えません。
不審に思った私たちは駆け出すようにその場所に行きましたが
やはり誰もいません。もちろんCもです。
辺りを調べてみましたが、やはり見つかりません。
困り果てた私たちは仕方なく教師に事情を話すため、
教師の部屋に向かうことにしました。

教師に一部始終を話しました。
ところが普段から素行が悪かった私たちの話など信用してくれるわけがありません。
埒があかないと思った私たちはとりあえず部屋に戻り、
Cの帰りを待ちました。
当然眠る者など誰もいません。
何時間経ったでしょうか。私たちはうとうとしていたようです。
その声で、私たちは目を覚ましました。

「おい!起きろ!!」

教師の声が私たちをたたき起こしました。
教師の顔を見た瞬間、私は最悪を予想しました。
そして的中したのでした…。

朝、釣り人が、Cの死体を発見したそうです。
Cは溺死ということでした。
ただ不審なのは、水の浅い場所で死んでいたことでした。
泳いで溺れて流されたわけではなく、足を砂浜の方に向け、
顔を沈めてその場所で死んでいたとしか思えないということなのです。
誰かに頭を抑えられて死んだように…。

それから、私たちは各々違う進路を進みました。
Aは大阪Bは東京に就職、私は京都の大学に進学しました。
卒業から1年半ほど経った夏、ふたつめの不幸が訪れました。
Bが亡くなったのです。
海水浴に出かけ、泳いでいる時に波に飲まれて水死したということでした。
Bの葬式の後、Aと私は、
BとCの死を偶然で、結びつきのないものだと考えるようにしようと、
話し合いましたが、各々内心怯えきっていました。

それからは何もない日々が過ぎ、BとCの死も心の隅に追いやっていました。
卒業から5年経っていました。
Aは結婚し、女の子を一人もうけていました。
私は単位の関係で大学にまだいなくてはならず、学生生活を楽しんでいました。
そんなある日、私の家の電話が鳴りました。
それは聞き覚えのない男性の声でした。
そして驚くべき事を耳にしました。
「Aの妻の父です。A君が海で溺れて亡くなりました…」

Aは家族で、海水浴に行きました。
そこで、ボートに乗っていたのですが、
2歳になる娘さんが何かに呼ばれるように
海に転落したのです。そしてそれを助けるためにAが海に飛び込んだのですが、
娘さんが暴れるので思うようにいかなかったようです。
カナヅチの奥さんが周りに必死に助けを呼んだそうですが、
助けは間に合わず、Aと娘さんは亡くなったそうです。
奥さんもそのことが原因で精神を病んでしまわれました。

あれから5年私の身にはまだ何も起きていません。
ただ、2歳になった娘の寝顔を見ると今でも思い出します。

「私の赤ちゃんを返せ!!私の赤ちゃんを返せ!!」

出典: fumibako.com

集落

もう20年以上前、少年時代の話である。

俺は名は寅、友達は雄二と弘樹と仮名をつけておく。

あれは小学校六年生の夏休み、俺達は近所の公園で毎日のように集まり、遊んでいた。
夕焼け空が真っ赤に染まりだした頃

「そろそろ帰ろうか」と弘樹が言い出す
片親で家に帰っても一人ぼっちの雄二は「もう少し遊ぼうや」と俺達2人を引き止める。
門限に厳しい弘樹は「ごめんな、また明日遊ぼうや!」と言い帰って行く。

弘樹の姿が見えなくなると、決まって雄二は「あいつ毎回付き合い悪いのー」と愚痴りだす。

すっかり暗くなった公園には俺と雄二の2人きり。
雄二の話に適当に相槌を打つも、早く帰らねば俺も親に叱られる。

そんな俺の挙動が伝わったのか、雄二は少しイラついた顔をして「寅も帰りたいんやろ?かえればいいやんか」と言い放つ。

少しムッとしたが、何時ものことだと自転車にまたがろうとすると
「俺、こないだ廃屋みつけつたんよねぇ」雄二が言う。

どうせまた引き止めようと興味を引こうとしてるんだと思い、
俺はあえて聞こえないふりをし、自転車を走らせようとすると
「俺今夜、廃屋に探検しに行ってくるわ~」とさっきよりも大きな声で言った。

廃屋、探検、興味はあったが、親に怒られたくなかったので、
「雄二、お前もはよ家帰れよ~」と言って、家へ帰った。
どうせ一人で行く勇気もない癖にとその時は思ってた。

家へ帰り、風呂に入り、晩飯を済ませた頃だった、ジリリリリンと電話がなる。
もしもし、と電話に出ると雄二の母親からであった。

「あんたんとこにうちの雄二いっとらんかね!?」

乱暴な言い方に軽くムカッときたが
「雄二君ならまだ公園であそんでるかも」と言うとガチャっと電話を切られた。

雄二の母親にはムッときたが、雄二が帰宅してないと聞き少し心配だった。
雄二は少し悪ガキで、夜遅くまで遊んでいる事が多く、悪い連中と付き合いがあると噂されていた。

夜も十時をまわり、床に就くと遊び疲れか、すぐに眠ってしまった。

翌朝早朝、母親が血相を変えてたたき起こしに来た。
「雄二のお母さんから電話がかかって、昨日から家に帰ってないってさ!ここにいるんじゃないかって怒鳴り散らすんよ~」

またかよ、と思ったが一晩も家に帰らないのは初めてだし
本当に昨日言っていた廃屋へ探検しにいって何かあったんじゃないかと心配になってきた。

弘樹に電話をして、事の経緯を話すと、弘樹の家にも同じ様な電話がかかったらしい。
取り合えずいつもの公園で待ち合わせをして、落ち合った。

「雄二とはもう付き合うなって母ちゃんに言われて大変だったよ」

弘樹が疲れた顔で言う。

「あいつの母ちゃん変わってるよな」と俺が言うと

弘樹が
「まあ、それも解る気がするわ…」と意味深な事を言った。
「???解る気がるって??」俺が聞くと、
「あ。なんでもないよ、それより雄二の行きそうな場所探さんと」

そして俺達はよく三人で遊んだ場所をぐるぐる回ったが、雄二は見つからなかった。

一旦公園へ戻り、水を飲み休憩していると公園の横を雄二の母親が車で通りかかった。
俺達に気がついたのか車のスピードを落としゆっくり通り過ぎていく。
雄二が帰ってこなかったせいか、充血した眼でギロっと俺達を睨みつけ去っていった。
心なしか口元がぶつぶつ何かを言っているようにも見えた。

「おっかねぇな…」弘樹が言った

「…はは…」

「そういえば寅さぁ昨日俺が先に帰った後、雄二なんか言ってなかったんか?」

「ああああああ!!」

アホな俺は廃屋の話を弘樹に言われ思い出した

昨日の会話を弘樹に伝えると

「廃屋かぁ…多分あそこにあるやつやないかなぁ…」

弘樹は何か知っている風だった

「弘樹、場所わかるんか?わかるんなら行って見ようや」そう俺が言うと

「う~ん…あんまし行きたくない~…」
と弘樹がごねる

煮え切らない弘樹に業を煮やして

「お前、雄二が心配やないんか?はよ行くぞ!」

嫌がる弘樹に案内させ、自転車を漕ぐ事1時間。道路も途中から舗装されてなく、砂利道に変わった。

「この集落の先にあるんやけど…」
たどり着いた場所は川沿いの小さな集落だった。

「ここって…もしかして○○地区ってとこ??」
「…そうそう」

弘樹が嫌がった理由がわかった。
ここは絶対に近づいてはいけないと親達にいつも言われている地区だった

集落の家屋は半分以上朽ち果てたようなものばかり。歩いている人の身なりも煤け汚れていた。

数人の老人がこちらに気がつくと足を止めてこちらを凝視してくる。
その眼はどれも荒んで、憎しみさえ感じられるほど強い視線。

よく見ると、日本の物ではない小さくボロボロな国旗が風に揺れていた。

「弘樹…例の廃屋ってのはこの地区の中にあるんか?」
「いや、確かこの地区の少し先の山の中だったはず」と小さく答えた。
「そこへ行くにはこの集落の中通らんと行けんのか?」
「…うん」

50メートル先では数人の住民が俺達の事をじっと見ている。

恐ろしかったが、友達も心配だ。
俺達は腹を決め、怪しまれない程度の速度で自転車を走らせる。

なるべく視線をあわせないよう進んでいく。
少し進んでいくと、数人の老人が地べたに横になっていた。

自転車で進む俺達に気がつくと、上体をむくっと起こして、俺達の事を見ている。

見ない振りをしながら先へ進む。
集落を抜けた辺りで、弘樹の自転車が急に止まった。

そして転がり落ちるように道の端へ走りだした。
「おい、弘樹どうしたんか!?何してるん!?」

声をかけると弘樹は急に道の端でげーげーと嘔吐した。
「大丈夫か??具合が悪くなったんか??」背中をさすりながら声をかける

すると弘樹が
「寅…あそこ…」

弘樹が涙目で指を差す。
弘樹の指差した場所には、たくさんの頭のない鶏が木に吊るされていた。
食べる為に血抜きをしているのか、地面には真っ赤な血の水溜りが出来ていた。
それを見た俺も思わず嘔吐してしまった。

慌ててその場を離れ、少し休憩しようと山に入り、人目につかない木陰に自転車を隠し腰を下ろした。

「弘樹よぉ…廃屋がここにあったとしてもよ、雄二の奴一人でこんな場所これるかな?」と言うと

弘樹は少し俯き、小さな声で「これるよ」と言った。
「う~ん、俺なら絶対無理やな。うん、無理だ」
「寅よぉ、お前、知らんのか?」不意に弘樹が言う。
「ん?何を?」そう聞き返した時だった。

数人の男が集落のあった方向から山へ入ってくるのが見えた。

「やばい、寅、隠れよう!」
俺達は木陰に身を低くし、様子を伺った。

大きなズタ袋を老人が数人で担ぎ、山を上がっていく。
老人達はニヤニヤしながら俺達にはわからない言葉で会話している。

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