ぶっちぎり?!(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ぶっちぎり?!』とは、アニメーション制作会社「MAPPA」がプロデュースした異色のオリジナルアニメ。主人公の荒仁は転校先で親友の真宝と再会する。ヤンキーだらけの校内で、度胸も喧嘩の心得もない主人公が不思議な魔人の出現や魅力的なクラスメイトの女の子との出会いによって、少しずつ変化していく。作画、アクションシーンの描き方共に定評のあるMAPPAが原作、制作すべて手掛けた不良少年たちの青春をコミカルに描いた作品。

まほろに一目惚れする荒仁

出典: bucchigiri.jp

第一話。まほろとの出会いのシーン

童貞を捨てたい荒仁は、転校先での甘いスクールライフを期待する。しかし、転入した威血頭高校はヤンキーばかりの想像とはかけ離れたものだった。荒仁がクラスメイトの美少女まほろに一目惚れするシーン。一目惚れしたその日から荒仁にとって、まほろの存在は全てのモチベーションになっていく。まったく相手にしてもらえないまほろに対して、荒仁は一生懸命アプローチをする。結果的に荒仁の恋は片思いに終わるのだが、最終話で荒仁が心折れそうになった時、心の中のまほろが荒仁を奮い立たせる場面は、どれだけ荒仁がまほろを大切に想っているかが表現されている。

荒仁と千夜の出会い

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第一話。本気神社で千夜と初めて出会う

荒仁が本気神社で不思議な力のある銃を暴発してしまい、その弾がこめかみに埋まってしまう。その弾に触れると千夜という魔人(マジン)が現れ望みを何でも叶えると言う。この時点では、千夜が本気人(ほんきびと)なのか、魔神(マジン)なのか謎だったが、千夜との出会いは荒仁にとって学校生活がガラリと変わるきっかけとなった名シーンである。

シグマスクワッドVS魅那斗會の大乱闘

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第六話。シグマスクワッドと魅那斗會の抗争

阿久太郎の企みによって、2つのチームが一触即発の事態となってしまい、ついに摩利人と拳一郎のリーダー同志のタイマンが行われるシーン。タイマンのきっかけは闇討ちだったが、両者とも戦いそのものを楽しんでいる様子。校内のテッペンに近いリーダー同士の闘いは、MAPPAの素晴らしい作画と音楽も相まって、緊張感のある名シーンである。

真宝と兄・満邦の回想シーンと二人の絆

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第八話。真宝と兄のエピソード

少年院に入っている兄・満邦の出所の日。心待ちにしていたこの日を荒仁達も一緒に祝おうと『チューチュー飯店』を貸し切りにして待っていた。兄を迎えに行った真宝の耳に入ったのは兄が問題に巻き込まれ致命傷を負ったという知らせだった。希望の光を失った真宝は暗い闇に落ちていく事となる。兄・満邦が「逃げる事はしないこと。本気人(ほんきびと)を目指し続けろ。」と言った言葉を支えに、一人きりで自分と闘い続けてきた真宝の苦しさが分かる名場面となっている。

千夜と一夜の隠された過去

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第九話。ついに千夜の過去が明らかになる

千夜と一夜はかつてライバルだった。本気人を目指し、切磋琢磨する良き仲でもあった。しかし一夜が決闘を申し込んだことで、二人の間には亀裂が生じた。結局二人とも志半ばで何者かに打たれて命を落とす。本作の題材となっている、アラビアンナイトの『千夜一夜物語』をモチーフにした印象的な名シーンとなっている。

一夜に操られ、ダークサイドに落ちていく真宝

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第十一話。一夜が乗り移った真宝は次第にその人格まで変わってしまう

初めは一夜の囁きを聞いて操られていた真宝だが、兄の不幸と己の弱さへの恐怖で非情な人格へと変化していく。真宝は自分が弱い故に、兄がトラブルに巻き込まれてしまったと思い込んでいたのだ。自暴自棄のような真宝の様子に、違和感を覚える仲間達。シグマスクワッドのリーダーを倒した真宝は、ついに兄が少年院に入ってから弟のように見守ってくれていた魅那斗會のリーダー・拳一郎にタイマンを申し込む。仲間の静止を振り切り、拳一郎との決戦に向かう姿は、かつての優しく穏やかな真宝から完全に変わってしまったと思い知らされるシーンである。

千夜と一夜の300年越しの闘い

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第十二話。千夜一夜物語

過去に決着をつける事が出来なかった千夜と一夜。真宝と荒仁の身体に乗り移った二人は300年越しの決闘を始める。知られざる一夜の真実を知り、千夜は本気を出して戦う。荒仁の真宝を救いたい気持ちと一夜を想う千夜の気持ちがリンクして一夜を破る。そして荒仁は本物の本気人となって真宝を救う事に成功する。最終話の手に汗握る決闘はMAPPAの作画も相まって本作で一番の名シーンとなっている。

『ぶっちぎり?!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

出演声優も先の展開を知らない完全オリジナルストーリーアニメ

原作のアニメ化が一般的になっている中で、本作は完全なオリジナルのアニメとなっている。キャラクターの声を担当している声優の方々はこれからの展開を知らずに収録に挑むという形だった。結末を知らないことが自然体でスピード感のあるストーリー展開に合った芝居を可能にしている。

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