とっても!ラッキーマンのヒーローまとめ
『とっても!ラッキーマン』とは、ガモウひろしによる漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。日本一不幸な中学生の追手内洋一(ついてない よういち)が、運の良さを武器とするヒーロー「ラッキーマン」に変身して仲間たちと活躍するギャグ作品。作中にはラッキーマンの他ひたすらに努力を重ねる「努力マン」、その兄で勝ちにこだわる「勝利マン」といった強い個性を持ったヒーローが多数登場する。ヒーローたちのキャラ付けは単なるギャグ描写ではなく、彼ら自身の人間関係や人生経験から得た教訓などに基づいている。
天才マン/生月天才(うまれつき てんさい)
CV:関智一
作中屈指の美形のヒーロー。50億年に1度出るか出ないかの天才で、知識も豊富。口癖は「フッ」で、気障な性格。天才ではあるがそれがそのまま弱点にもなっており、窮地に追い込まれると意外と脆い。
頭部の三日月状のパーツを光らせ、宇宙船をも粉々にできる「カッ」という光線技を得意とする。「カッ」の威力は調節でき、無関係な一般人には一切危害を加えず、対象にだけダメージを与える他、「H-1グランプリの出場者の内、ヒーローにふさわしい16名だけがギリギリ避けられる」という細かい調整で16人のヒーロー選出をしたこともある。
女性からはモテており、「すべての女性は自分の為に存在しており、自分はすべての女性のために存在している」と述べた。女性に対してはクールに接するが、人並みにスケベなようで16人のヒーローの紅一点聖・ラマンが野球拳をした際は顔を崩して喜んでいた。
ヒーロー協会に認定された第1号だが、300年前に認定証を落としてしまい、会長からの叱責を受けた上協会から破門を言い渡された。これにより会長を逆恨みし、ヒーロー星の破壊を目論む世直しマンの部下「指レンジャー」の「親指グンジョー」となってラッキーマンたちと敵対する。
「指レンジャー編」でラッキーマンと対戦している時、彼の持つヒーロー認定証が自分の者だと分かり「自分が考えた最も苦しい方法」でラッキーマンの息の根を止めようとした。その作戦の最中、自らが死にかける事態になるも、ラッキーマンのラッキーにより生還。会長からヒーローに復帰するよう説得を受け、認定証の紛失が世直しマンのせいだったこともあって正義のヒーローに戻る。親指グンジョーだったことは黒歴史になっており、親指グンジョーのことに触れられると怒る。
「生月天才(うまれつき てんさい)」という名で地球人に擬態し、洋一たちと同じ中学校に通う。円周率の暗唱など、天才ぶりを披露することで変身できる。
世直しマン/世直志(よなおし)
CV:茶風林
本名「世直志」。会長とは「超ちゃん」、「よっちゃん」と呼び合う仲で、ファンからも「よっちゃん」と呼ばれる。
300万年前強盗に家族を殺され、自身も無数の傷を負った。その傷は癒えることはなく、常に恨みと嘆きの声を上げる。それを隠すため、いかつい鎧を着こんでいる。復讐のために体を鍛え、それを果たしてからは悪党退治に精を出す。102万年前に三本柱マン、超ウルトラ必殺スペシャルマンと共に宇宙の悪を制圧し、ヒーローとして活躍。しかし、自分は強いという驕りから自分中心に物事を考えるようになったため、人望を失くしていった。
100万年前ヒーロー協会が設立された際、最強の自分が会長になれると思っていたが、第3小宇宙を束ねるヒーロー神は人徳のある超ウルトラ必殺スペシャルマンを会長に指名。ヒーロー神に人望のなさを指摘された世直しマンは、反逆の末に投獄される。
牢獄を脱獄し、ヒーロー神を殺害し、指レンジャーやパワーマン、鋼鉄マンといった部下を率いてヒーロー協会を壊滅させる。指レンジャーが敗れた後は決闘星でヒーローたちと戦う。この時は読心マシーンを使い、相手の心を読むことで彼らを圧倒。しかし、スーパースターマンに読心マシーンを奪われてしまう。決闘星を破壊することでヒーローたちから逃れ、地球への侵攻を開始。地球を征服し、ラッキーマンたちを捕らえることに成功する。
そこに駆け付けた勝利マン、友情マン、努力マンが合体した「三本柱マンJr.」との戦闘になる。みっちゃんが流れ弾を受けたことでラッキーマンの怒りが頂点に達し、「プラチナラッキーマン」へと変貌。凄まじいラッキーの力に恐れをなし宇宙船に逃げ込むが、またもラッキーの力で行き先が太陽に変更されていた。この時、世直しマンは本来の平和を望む心を取り戻し、ラッキーマンが宇宙に平和をもたらすことを望んで自ら太陽に呑まれる運命を受け入れた。
しかし、殺されたフリをして世直しマンの改心を望んでいたヒーロー神が現れる。ヒーロー神によって「世直しマンSZG(よなおしまんスーパーグレートゼット)」として復活を遂げ、新たな仲間となった。超ウルトラ必殺スペシャルマン改め会長とは再会時、涙を流して抱き合っている。
実力はかなりのものだが、仲間になってからは目立った戦績はない。
大宇宙統一トーナメントの後、新たな大宇宙神を決める際会長がふさわしいと発言している。
スピードマン/パシリ1号
CV:岡野浩介
指レンジャーの1人、小指グリーン。一瞬で相手の持ち物を変えられるほどの素早いスピードを誇る。勝利マンに敗北した際死んだと思われていたが生きており、「世直しマンに洗脳されていただけで、本当は正義のヒーローを目指していた」とH-1グランプリに参加。
16人のヒーローの1人である一匹狼マンにスピード勝負で敗北する。以降、「パシリにはもってこい」だとの理由から「パシリ1号」に改名させられた。怯えて逃げ出すなどヒーローらしからぬ一面もあるが、天才マンが言うにはヒーローとして成長期にあるらしい。
世直しマンを「ボス」、天才マンを「兄貴」と呼ぶ。
一匹狼マン
生まれながらに天涯孤独のヒーロー。物心ついた時、生きるのに必要なものと「誰も信じずに1人で生きろ」という父親の置き手紙と共に捨てられていた。
他者との交流を拒むヒーローであったが、心を鬼にした友情マンとの戦いにより、彼にだけは心を開く。といっても他のヒーローに仲間意識がないわけではなく、スピードマンと共に救世主マンを爆発から救ったことがある。スピードマン以上の素早さを持ち、努力マンからはかなりの実力者と評されている。
聖・ラマン(せい・らまん)
16人のヒーローの紅一点で、凛とした容姿の美少女。天才マンによる「ヒーローにふさわしい者だけが避けられるカッ」を回避したため、16人の中に入ることができた。通称は「ラマンちゃん」。
真面目な性格で頭も良く、一度説明書を読んだだけで対戦相手のポケベルに文字を打ち込み、戦線から離脱させたことがある。聖・ラマンという名前は「穢れなき愛の人」という意味で、「愛を語らせたら、彼女の右に出る者はいない」と天才マンに言われた。
幼い頃両親を失い、家事やバイト、弟の世話や学業、ヒーロー活動に明け暮れていた。しかし、ヒーローの第一条件が「ヒーローを志す“男子”」である為、弟の作った張りぼてを着て「セーラーマン」と名乗り男性のふりをして大会に参加。
ラッキーマンとの対戦中に張りぼてが破壊され正体が明らかになるが、会長に認められヒーローとして認定された。ラッキーマンには敗北したものの、正式なヒーローになれたため満足していた。
スーパースターマンに一目惚れされるが、聖・ラマン自身は勝利マンに想いを寄せている模様。完全な片想いらしく、聖・ラマンからの好意を察知した勝利マンが悪寒を感じる描写がある。それでも、勝利マンから「女でも正式なヒーローの一員には違いない」と言われた。
主な武器は、両耳の煙突から放たれる「ドッゴーン」。天才マンの「カッ」にもびくともしない金属ガンジョーダXを破壊する威力を持つ。その他、袖の部分から碇付きの鎖を発射することもできる。
貧しい家庭環境で育ったため、一般的な女子高生の流行に疎い。好きな芸能人は山城新伍で、聖・ラマンが親父好きと知った世直しマンはガッツポーズをしていた。
修正マン
修正液で敵を消し、味方の怪我を治すことができる。相手の性格を真逆にする「性格習性インク」という必殺技を持つが、効果は対象の精神力に左右されるらしく勝利マンには効かなかった。戦闘力よりも修正液による治癒能力を重宝されており、「さっちゃん編」以降は治療要員と化している。救世主マンの救世手、勝利マンの記憶など治せないものも多々ある。
救世主マン
ブラックホールの向こうにある「裏宇宙」からやってきた。ブラックホールを操る手「救世手(きゅうせいしゅ)」を持つ。このブラックホールはワープ能力があるため移動手段として非常に有効。ただし、救世手を負傷する、または救世主マンに体力がない状態だと使えない。
当初は裏宇宙の皇帝であるバックコスモス・サミット16世(以下さっちゃん)に裏宇宙の人々を人質にされ、仕方なく彼に従っていたが、途中で正真正銘の仲間になった。H-1グランプリで努力マンを難なく破るなど、実力は高い。
聖・ラマンに惚れている。
男のロ・マン(おとこのろ・まん)
読者考案のヒーロー。線画のみの絵だったので、「愛する女性フランソワーズを10年間待ち続けて色あせた」という設定になった。「男の六マン」という分身技を持つが、胸のマークにそれぞれ「1マン」、「2マン」と書かれており、「6マン」が本物であることがすぐにわかってしまう為あまり役に立たない。ただし、胸のマークに張り紙をすることで引き分けに持ち込んだことがある。
プリンセス・フランソワーズにふさわしい男になるべくヒーロー神を目指していたが、いつしか目標が「大宇宙神の就任」にスケールアップ。対戦相手の武道マンとの戦いで息も絶え絶えになったところにフランソワーズが現れたが、「大宇宙神の就任式で再会するんだから、今来ちゃダメ」、「簡単に手に入らないからこそ、男のロマン」と自身の美学を語る。一部の観衆を感動させたがフランソワーズを怒らせてしまい、フラれてしまった。
実力は16人中最下位。
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とっても!ラッキーマン(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『とっても!ラッキーマン』とはガモウひろしによって執筆され、『週刊少年ジャンプ』に1993年から97年まで連載されたバトルギャグ漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。テレビ東京系で1994年から95年にかけて放送された。日本一不運な中学生の追手内洋一が、宇宙一ついているヒーロー「ラッキーマン」に変身し、仲間たちと共に戦う。一話完結ものギャグ漫画としてスタートし、ストーリー性や人間ドラマを重視した長編へと移行。サブキャラクターを募集するなど、読者参加型の作品でもある。
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意外に熱かったギャグ漫画『とってもラッキーマン』勝利・友情・努力の三兄弟
勝利、友情、努力。それは『少年ジャンプ』の「三本柱」と呼ばれる重大要素。(最近ではそうでもないとも言われてますが)かつて連載されていた『とってもラッキーマン』という漫画では、この「三本柱」を体現したキャラクターが登場しました。名前がそのまま「勝利マン」「友情マン」「努力マン」なわけですが、とにかく熱いです、この三兄弟。
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目次 - Contents
- 『とっても!ラッキーマン』の概要
- ヒーローについて
- 『とっても!ラッキーマン』のヒーロー
- ヒーロー協会
- ラッキーマン/追手内洋一(ついてない よういち)
- 元祖ラッキーマン
- 努力マン/チリツモヤマナル/杉田努力(すぎた どりょく)
- スーパースターマン/目立たがる(めだち たがる)
- 勝利マン/ニイタカヤマノボル/磯野勝利(いその しょうり)
- 友情マン/ハラダ友ヨ/厚井友情(あつい ゆうじょう)
- 天才マン/生月天才(うまれつき てんさい)
- 世直しマン/世直志(よなおし)
- スピードマン/パシリ1号
- 一匹狼マン
- 聖・ラマン(せい・らまん)
- 修正マン
- 救世主マン
- 男のロ・マン(おとこのろ・まん)
- トップマン
- ナイスマン
- スペードマン
- その他のヒーロー
- ヒーロー協会会長/超ウルトラ必殺スペシャルマン
- ラッキーワン/名犬ラッキー
- 三本柱マン
- 三本柱マンJr.
- フグトラマン
- ソーメンライダー
- セーラームンムンZ