1950年代のファッション

戦争の傷跡がしだいに癒えてきた1950年代。ファッションも人々の心を代弁するかのように、華やかになっていきました。1947年にクリスチャン・ディオールが発表したニュールックは世界中で大流行し、日本にもその影響を及ぼしました。

ニュールックの時代

「ニュー・ルック」とは、丸みのある肩と胸、細く絞られたウエスト、ふんわりと広がったスカートが特徴の、女性ファッションにおけるシルエットのことです。50年代のファッションはシルエットを重視していました。

上品でお嬢様風なスタイルが主流でした。

華やかで明るい色使いのファッション誌。

スカートはペチコートで膨らませていました。

この頃になると、日本の雑誌もカラフルになります。

日本では、膨らんだフレアスカートのことを、その形状から「落下傘スカート」と呼んでいました。

戦争の影が薄くなり、「もはや戦後ではない」と言われた時代です。

オードリー・ヘップバーンが大人気

「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」で大人気になったオードリー・ヘップバーンは、ファッションリーダーでもありました。みながオードリーを真似て髪を短くカットし、彼女が映画の中で穿いていた8分丈のパンツは「サブリナパンツ」と呼ばれて日本でも大流行しました。

スカーフやネッカチーフを頭や首に巻くのも流行りました。オードリーが映画「昼下がりの情事」で演じたヒロイン・アリアーヌ。アリアーヌがいつも巻いていたスカーフの巻き方は「アリアーヌ巻き」と呼ばれて流行しました。

日本では映画「君の名は」のヒロイン・真知子のスカーフの巻き方が大流行しました。アリアーヌ巻きよりは、緩やかな巻き方です。

1950年代のグレース・ケリー。この時代、みなが銀幕のスターに憧れ、ファッションを模倣しました。

1958年のパーティードレス。戦後の暗さを払拭するような明るさを持ちながら、同時にクラシカルだった1950年代は終わり、狂乱の1960年代へと移行します。

とんとん
とんとん
@tonton

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