急逝した中村勘三郎を襲った「急性呼吸窮迫症候群」についてまとめてみた
2012年に57歳で亡くなった人気歌舞伎俳優の中村勘三郎。突然の訃報は世間に大きな衝撃を与えました。ここでは彼を襲った病気「急性呼吸窮迫症候群」について掲載。原因や症状、治療法などを紹介していきます。
歌舞伎俳優の中村勘三郎さん死去 57歳
人気歌舞伎俳優、中村勘三郎さんが5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため東京都文京区の病院で死去
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勘三郎さんは平成24年6月、食道がんを公表。7月に摘出手術
抗がん剤治療などにより免疫力が低下、肺炎を患い、重篤な状態が続いていた
歌舞伎だけでなく、さまざまなジャンルで活動し、一躍人気者になった
勘三郎さんを襲った病「急性呼吸促迫症候群(ARDS) 」とは
定義
さまざまな原因に続発する急性の肺の損傷
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重い肺疾患がある人にしばしばみられる、緊急の治療が必要な病気
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肺炎や結核のような感染症、あるいは肺高血圧症で起きることがある
勘三郎さんは肺炎でした。
集中治療室に収容中の患者の15%、人工呼吸を受けている患者の20%に起こる
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症状
肺の間質や肺胞(空気を入れる袋状のところ)に、水分と細胞浸潤がみられ、酸素化(血液中に酸素を取り込むこと)が損なわれる
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両側の肺に浸潤影が出現し、急速に低酸素状態の呼吸不全になる
呼吸不全のため頻(ひん)呼吸、呼吸困難、チアノーゼ、頻脈などがみられます
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治療
いまだに有効な治療法が確立されていません
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「かならず基礎疾患がありますから、それに対する治療が不可欠」
あきらかに有効である薬物治療はありません
「急性好酸球性肺炎やカリニ肺炎などであれば副腎皮質ステロイド薬が効きますので、急性期には大量に使用するステロイド・パルス療法をおこなうことが」
治療の成功は、原因疾患が治療できるかどうかにかかっています
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