螺旋の神秘(1部)
螺旋の螺は渦巻き状の貝のこと。自然界にはこの形から作られているものが多い。
人間は自然界の中に、いつも螺旋を見てきた。
そしてその形を心の中に刻みつけてきた。
螺旋の螺は巻貝のこと、旋はまわることを意味している。巻貝のようにくるくる回りながら巻きものの形のことを言う。
一口に螺旋と言っても、3次元的に考えた場合は一定の角度で旋回しながら上昇(下降)してゆくものと、
2次元曲線の渦巻も螺旋・螺線と呼ぶことがある。
渦巻と区別するために、3次元曲線の螺旋を弦巻線または蔓巻線(つるまきせん)と呼ぶことがある。
2次元の螺旋ではアルキメデスの螺旋とベルヌーイの螺旋という名前で呼ばれている螺旋の種類がある。
つまり螺旋 とは、 回転しながら上昇・下降するような三次元曲線。
渦巻 は 渦を巻くような二次元曲線と解釈できる。
自然界の多様な渦巻き
螺旋の神秘(1部)では、主に2次的螺線である渦巻きについて考察する。
このように自然界の生物は渦を巻くように成長しているのがわかる。
人のDNAも2本の互いにつながりあって螺旋状に伸びている。
わたしたちの祖先は昔から自然界の生物の中に、この一定の規則を見てきた。
螺旋を宇宙の誕生と進化にかかわる象徴的図形とする考え方がある。ギリシアやエジプトの神の持ち物に螺旋形の物がある。
渦巻き模様の象徴性
螺旋は、運動性や生命力を感じさせる面があるので、芸術作品などにおいては、様々な意味を込めた象徴、シンボルとして用いられることも多く、作品のタイトルとなっている例も多い。
出典: ja.wikipedia.org
基本的には繰り返しの構造でありながら、同じ位置をたどらず、例えば無限に上昇する構造を歴史や生命になぞらえる例もある。
出典: ja.wikipedia.org
螺旋や渦巻きを誕生から成長の運動と捉え、生物の根本原理と捉える考え方。
円を描きながら回帰することなく繰り返し運動を続ける螺旋。
古代の人々が、繰り返し人間の生や死の不思議を考えるとき、最も近しい形として図像化され、象徴化された運動である。