2巻で完結するおすすめのライトノベル

巻数の多いシリーズもののイメージが強いライトノベルですが、少ない巻数で完結する作品の中にも面白い物語は存在します。今回は、数少ない2巻で完結するライトノベル作品を紹介します。

竹宮ゆゆこ『わたしたちの田村くん』(電撃文庫)

『とらドラ!』や『ゴールデンタイム』で有名な竹宮ゆゆこ作品。
ラブコメの面白さはそのままに、少々暗い内容も扱った青春恋愛ストーリーです。短編連作形式で、主人公の田村くんと、タイプの違う二人の女の子との恋愛が描かれています。
派手さはありませんが、しっかりまとまっていて面白い、秀逸なラブコメ(というより恋愛ものと言った方がしっくりくるかもしれません)作品です。
『とらドラ!』が好きな方は、きっと楽しめると思います。

高畑京一郎『タイム・リープ―あしたはきのう』(電撃文庫)

「タイムトラベル+青春もの」としては、最高傑作と言っても過言ではないかという程完成度の高い作品です。
とにかくストーリーの構成が素晴らしく、伏線の回収や仕掛けもきっちりしており、読み終えた後すっきり清々しい気分になれます。難しいことは出てこないので、SFを読み慣れていない方も楽しめるのではないでしょうか。
また少し懐かしい感じのする青春ストーリーでもあるので、そのあたりを楽しみながら読むのもおすすめです。

綾辻行人『Another』(角川文庫)

ライトノベルではありませんが、アニメ化された作品なので紹介します。
ジャンルとしてはホラーですが、ミステリ的な面白さのある作品なので、謎解き要素も楽しめます。また文体がさらりとしていて読みやすいため、普段ライトノベルを読んでいる方にも親しみやすいのではないかと思います。
とにかく雰囲気の良い作品で、読んでいるうちにどんどん話に引き込まれてしまいます。ラストのスピード感のある畳みかけは秀逸です。

いかがでしたか?

長編シリーズ物も読みごたえがあって楽しいですが、たまには短くまとまった物語を楽しむのも良いのではないでしょうか。
興味を持たれた作品がありましたら、ぜひ読んでみてくださいね。

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