ヒダオサムの経歴と簡単に作れる工作素材を紹介!NHK『つくってあそぼ』の造形アイデアマンとして活躍
NHKで放送されていた子供向けの工作を紹介する番組『つくってあそぼ』。番組内に登場した工作のアイデアを提供し続けていたのが造形作家のヒダオサムである。記事内ではヒダオサムの経歴や、ヒダが提供している、プリントするだけですぐに作って遊べる工作素材のリンクを紹介した。
▼つくってあそぼとは
NHKEテレで放送されている(2012年現在)子供向けの工作番組である。
出典: ja.wikipedia.org
「身近にあるもので工作をする」や「番組の出演者がその工作を使って遊ぶ」というコンセプト
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1990年4月4日に『ともだちいっぱい』のゾーンの一番組として放送開始され、1995年3月の同ゾーン廃止後もそのままの体制で継続し、現在に至る。
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▼出演者
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▼造形アイデア
1950年満州生まれ
東京芸術大学(鍛金)卒業
好きな食べ物 西荻珍味亭の豚足
すきな音楽 西村由紀江さんのピアノ、Darieさんの音楽、村田英雄の男節
座右の銘 国破れて山河あり(山河なし???)
モットー あれもあり、これもあり
出典: www4.ocn.ne.jp
【テレビ】
東京芸大在学中に人形劇団「FOUFOU]で人形劇にめざめる。アブストラクトで前衛的な舞台を創作し夢中になる。友人のつてで、テレビの幼児番組の世界に入り、枝常弘氏と出会い、師事する、のっぽさんでおなじみのNHK「できるかな」の立ち上げに参加し、短期のバイトのつもりが、終了まで、20年間造形指導を担当する結果となった。その間かずかずのほかの幼児番組も手がける。フジTV「ママとあそぼうピンポンパン」「ひらけポンキッキ」TBS「ワンツージャンプ」NHK「プルプルプルン」「あいうえお」「お母さんといっしょ」「音楽の広場」「ことばのくに」「こども人形劇場」「やっぱりヤンチャー」「ともだちいっぱい」「だいすき、ねんどママ」など。
その後も継続して、わくわくさんでおなじみの「つくってあそぼ」を立ち上げ、「つくってワクワク」、「いないいないばあっ!」などの造形アイデア・造形監修も担当して、芸歴43年目をむかえる。
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【舞台】
劇団状況劇場「少女仮面」「人狼都市」「河童」などの人形美術。ほかに、子供向けのミュージカルや、人形劇に多数参加。げきだん銀河鉄道、東京演劇アンサンブル、夢工房タカミ、劇団ピッカリ座、井村淳と仲間たち、劇団カッパ座など
他にヒダマリオネットの自主公演として、「パラダイス」シリーズ、「手品のような小さなサーカス」「12月のエチュード」など。
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【書籍】
チャイルドブック(チャイルド本社)、キンダーブック(フレーベル館)ワンダーブック(世界文化社)、小学1年生(小学館)、テレビとあそぼ(NHK出版)等の、幼児誌、学年誌のプランナーを経る、主な著書「わくわくゴロリのつくってあそぼ」シリーズ、(NHK出版)、「ヒダオサムのつくってあそぼ」(メイト)、「紙でつくってあそぼ」(大日本図書)、「ねんどママ」、「ヒダオサムの造形のココロ」(チャイルド本社)など多数。
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【CM、映画】
「孔雀王」(エグゼ)、「ウリフターズ全員集合」(東阪企画)「ロッテピエロ」「NECスピークス」「日昭アルミ」ほか
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【展覧会】
「おばけ展」池袋西武(1980)「ゆれるおもちゃ展」池袋西武(1983)「ザトリック」乃村工芸コーパス(1993)NHK「ハート展」(2008)ほか
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ゴロリも製作!
ヒダオサムは、かずかずの子供番組のキャラクターを製作してきた。さいきんは、デザイナーと人形製作者が分業されている場合が多いが、ヒダオサムは、平面のデザインをするだけでなく、立体のひな形を作るところからはじまり、原寸のFRP用の粘土原形も自分でつくり、命をふきこむメーキャップまで仕上げる数少ないキャラクターデザイナーの一人だ。構造担当の飯田静男さんと、衣装担当の穂坂かほるさんの3人で息のあったチームをつくり、とりくんでいる。
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「つくってあそぼ」で伝えたいこと (ヒダオサム)
造形とアニミズム
われわれ大人がふだん忘れてしまっている心のありかたの一つにアニミズムがあります。アニミズムとは、かんたんにいえば、生命のないものにも生命を感じる心のことです。 大昔の人が素朴に山や川や海をおそれたり慕ったりしたのは「原始アニミズム」、幼児が、石につまずいて、石も痛がっていると思ったり、寒い雪のふる日に木や花も寒がっていると感じたりするのを「幼児アニミズム」といいます。こどもの造形を考えるとき、生命のないはずの紙切れや粘土のはしくれに、こどもたちは生命を感じているということを忘れてはなりません。
また、われわれ大人は、自分の心はいちばん中心のところにおいて、たいせつにまもっていますが、こどもの心はほとんどはだかのまま外界と接していることも忘れてはなりません。外界と接しているどころか、自由に出したり入れたり、分けたりできるのです。こどもがおもちゃのくるまやお人形であそんでいるとき、こどもの心の中心は、そのおもちゃのくるまやお人形のなかにあることすらあるのです。「つくってあそぼ」ではそのようなアニミズムを大切に、こどもの心に届く造形を展開していきたいと思っています。
出典: www.nhk.or.jp
天地創造~「いのち」をつくる
造形は「かたち」を造ると書きますが、「かたち」以前に、「いのち」を造るという段階があることをしってほしいと思います。こどもたちが、紙のうえにクレヨンや絵の具で描いているのは、かたちではなくて、「いのち」を描いているのだという認識が必要だと思います。「かたち」だけをみて、じょうずだとかへただとか判断したり、表現や伝達の手段としてのみ「造形」を考えると、「いのち」の創造というもっとも大事なこどもの心の発達を見のがすことになります。こどもたちは、紙や粘土やクレヨンの線や空き箱などに「いのち」を与え、天地創造をしているのだという認識が大事だと思います。こどもが、こども自身の世界を創造し、そこに「いのち」を創造して、父母や先生やともだちと共感できた喜びを感じ、自身の存在に喜びを感じられることは、それがつみかさねられたときに、やがてそのこどもがこの世界とつながりをもって、自信をもって自立して生きていくことを助けるでしょう。それが、人への思いやりや、いのちを慈しむ心、物を大切にする心、真の創造性をはぐくむのだと、私は思います。
出典: www.nhk.or.jp
「忍耐」と「希望」が育ちあうものづくり
ものをつくることには、たのしさばかりがあるわけではありません。実は、むしろ思いどおりにいかない時の忍耐や妥協が必要になることが多いのです。のりが乾くのを待つのも忍耐だし、イメージとちがったできあがりに折り合いをつけるのも忍耐です。それでもつくるのはその先に希望があるからです。希望は忍耐をそだてます。逆に、忍耐は希望をはぐくみます。うまくできない経験がつみかさなってこそ、うまくいったときのよろこびは大きいのです。
ワクワクさんはじつに簡単そうにつぎつぎと面白いものをつくっていきますが、実際つくってみるとむずかしいことが多いのも事実です。それでも、おもしろいアイデアに希望をみいだしてチャレンジするのだと思います。最初はテレビとおなじものをつくろうとはじめても、作っていく内につぎつぎとアイデアがうかんで、まったくちがったものになってもいいのです。むしろそんな造形活動をねらいとしています。
出典: www.nhk.or.jp
実際につくってあそぼう!
出典: www4.ocn.ne.jp