太宰治が愛した女性たち

ニヒルで寂しがりや、溢れるほどの才をもて余して死に向き合い続けた文豪・太宰治。終生女性にモテていたことでも知られる彼ですが、ここではとりわけ印象的な4人の女性について紹介します。

初めての心中相手・田部シメ子

「道化の華」の"園"のモデル。役者志望の男を養うためにカッフェで女給をしていた女性。知り合って日の浅い太宰と心中し、先立ってしまいます。

〈二人で川に身を投げ、苦しくなりとっさに声をあげたシメ子。それはどうやら太宰で無い他の男の名前を呼ぶ声だった…〉と言う逸話があります。もし本当なら、彼の作品で寝取られが多いのも納得ですね…

気丈な本妻・津島美知子

太宰の作品に登場することも多く、「春の盗賊」「薄明」「親友交歓」「女神」「父」「美男子と煙草」「家庭の幸福」に登場。また「十二月八日」では一人称で登場する。(wiki参照)

もともと教師を務めていて、知性的な女性であった美知子。情緒不安定な太宰と離婚せずに添い遂げ続けたしっかり者の妻でもあります。

ロマンチストな愛人、太田静子

『斜陽』のヒロイン、没落貴族の娘のモデルです。

太宰の一ファンから始まった女性。自身の日記を太宰に提供する傍ら、彼と恋に落ち、一女をもうけました。しかし既婚者の太宰は『斜陽』の執筆後は冷たかった模様。また自身がモデルを務めた『斜陽』の印税を一部受け取ったせいで太宰の実家に責められたりと、なかなか苦労しがちだったようです。

最後の愛人・山崎富栄

太宰より10歳年下の美容師の女性。入水自殺を遂げた相手でもあります。

「死ぬ気で恋愛してみないか」と太宰に持ちかけられてのったと言う彼女。10歳年上の彼を本気で愛していて、上述の太田静子に「覚悟が足りてるから私は太宰と一緒に死ぬ」という内容の手紙を送ったとか…

まとめ

ここで振り返ってみて、なかなか姉御肌気質の女性が多く思われました。彼が11人兄弟で9人上に兄姉がいたのと関係あるかもしれませんね…

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