現代的アート辞典:アメリカの抽象絵画主義「シンクロミズム」
シンクロミズムと言う言葉は素敵な響きかもしれませんがようはアメリカの抽象絵画の運動ですから、ただでさえ難しい抽象絵画の運動と言われてもピンとは来ません。
作品を見て気に入るかどうかでシンクロミズムの理解が始まると思います。
シンクロミズムとは
1913年、アメリカのM・ラッセルとP・H・ブルースが共同で発表したマニフェストのなかで述べられていた自己規定。
出典: artscape.jp
1912~13年にパリで活躍していたアメリカ人画家、S.マクドナルド=ライトと M.ラッセルによって提唱された色彩を重視する抽象絵画運動
出典: kotobank.jp
なんだか面白そうにも私は感じます。
明るく動きのある色彩の交響楽を描き出そうとするもの。アメリカにおける近代絵画運動の先駆。サンクロミスム。
出典: www.weblio.jp
ちなみに「M・ラッセル」で検索するとあまり該当の人物らしきものが出てきません。日本のアートに興味のある界隈でもそれほど有名でない人物かもしれません。
それでマクドナルド=ライトとは?
アメリカ抽象画初期の画家、教師。 1907年パリに学び、光学科学者シュブリュールとヘルムホルツの色彩論やフォービスムの影響を受ける。 13~14年 M.ラッセルとともにシンクロミズム運動の基礎を築いた。
出典: kotobank.jp
アメリカの抽象絵画と言うのがこのシンクロミズムを解き明かす一つのキーワードかもしれません。ちなみにP・H・ブルース検索もM・ラッセルと同等でした。
そこでアメリカの抽象絵画シリーズ
シンクロミズム=アメリカの抽象絵画と言う解釈で正しい気がしてきました。シンクロミズムと言う言葉に囚われずにアメリカの抽象絵画を後半のように眺めていくほうがシンクロミズムを正しく知るきっかけとなると思います。
シンクロミズムはあくまで運動名であって、それを最初から俯瞰な視点で具体的に知ろうと思って理解できないのは当然かもしれません。