学園アリス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『学園アリス』とは、樋口橘によって2002年から2013年まで雑誌『花とゆめ』で連載された漫画作品である。NHKBS放送にて、2004年〜2005年にかけてアニメ放送も行われた。アリスという超能力を持った者しか入学できない『アリス学園』を舞台とした学園ファンタジーである。元気で裏表のない性格の蜜柑と冷静沈着な蛍を中心に学園が大きく変化していく様子が描かれている。

安積柚香(あづみ ゆか)

「特別能力系」:盗みのアリス(アリスを結晶化して他者から取り出すことができる)、入れるアリス(アリスを結晶化して体内に取り込むことができる)、瞬間移動のアリス(瞬間移動することができる)
親に強制的に学園に連れてこられた。学園からの脱走を繰り返していたが、副担任であった泉水のおかげで脱走をやめることができ、学園を愛するようになる。
中等部に入った時に盗みのアリスを使うことができることが発覚し、それ以来初等部校長に裏任務をさせられるようになる。

『学園アリス』の用語

アリス

それぞれが保有する特殊能力のこと。
アリスは瞬間移動やヒーリング、心読みというものから、人形に命を与える、ドッペルゲンガーなど、人の役に立つものから全く役に立たないものまで、多岐にわたる。
また、アリスは持っている本人が選ぶことができるものではないため、自身のアリスを邪魔だと感じる者も少なくない。

アリスの入手

アリスを手に入れる方法は以下の4つがある。
1.家族、一族にアリスがおり、そこから遺伝し、生まれたときからアリスを持っているタイプ。遺伝したアリスは似た能力になる場合が多い。
2.家族、一族にはアリスはいないが、生まれたときからアリスを持っているタイプ。
3.元々アリスは持っていないが、能力が結晶になったものや道具、薬によって後天的にアリスを手に入れるタイプ。
4.大人になってからアリスが発動するタイプ。

アリスの寿命

アリスには以下の4種類のパターンがある。
1.子供の時にしかアリスが使えない
2.アリスが小出しにしか使えない代わりにアリスの寿命が長い
3.爆発的に能力を出すことができるがアリスの寿命を短くしてしまう
4.アリスに底がない代わりに使うたびに使用者の生命に影響を及ぼす

アリスの分類

さらに、アリスは能力別に5つの分野に分類される。
この分類で授業や行事が行われる。

「体質系」:フェロモンや顔を自由自在に変えられるなどの体質に関わるアリス
「技術系」:料理や発明など何かを作ることで生じるアリス
「潜在能力系」:透視や瞬間移動など一般的に超能力と言われるアリス、学園では一番ポピュラー
「特別能力系」:無効化や影使いなど上記の3つに当てはまらない変わったアリス
「危険能力系」:アリスの内容や性格、パワーなどが危険だと判断されたアリス

アリスの階級

成績や日常態度によって生徒に振り分けられる星のバッチ。
ナッシング、シングル、ダブル、トリプル、スペシャル(幹部生)の5段階に分かれ、それぞれお小遣いや食事、部屋などの待遇が変わる。

ナッシング(星0):小遣いは500円、お年玉は6000円。食事はごはんと海苔である。能力がまだ不安定な幼年生か、劣等生の階級。
シングル(星1):小遣いは3000円、お年玉は6000円。食事は給食のようなものになる。初等部を卒業する程度の成績を持った者の階級。
ダブル(星2):小遣いは5000円、お年玉は15000円。中等部を卒業する程度の成績を持った者の階級。
トリプル(星3):小遣いは10000円、お年玉は30000円。高校部を卒業する程度の成績を持った者の階級。
スペシャル(幹部生):小遣いは30000円、お年玉は60000円。桁違いの能力を持った者の階級。無条件にプリンシパル(生徒会)のメンバーになることができる。

アリス狩り

国内のアリスを持っている者、その家族、一族を狙った誘拐事件。父も母もアリスを持っている蜜柑は一番にターゲットになってしまった。

アリス学園

アリスを持つ子供を保護・教育する、エスカレータ式の全寮制学校。学部は初・中・高の3つに分かれているが、幼年生の保護も行なっている。アリス学園に入学している生徒は皆このアリスを持っている。
アリスが無くなると、記憶を消され退学しないといけない。
国や大手企業から援助を受けており、かなり広い敷地を持っている。一度入学すると卒業するまでは外出は禁止で、両親との面会もままならない。外部との連絡手段は手紙のみである。

ZERO

アリス学園に敵対する組織。「Z」とも呼ばれる。アリス学園のことをよく思っていない卒業生が、学園に復讐するために結成した。しかしボスの正体は、初等部校長のクローンの子供である。

アリスストーン(能力結晶石)

アリスの力を凝縮させた石。能力によって作れる量や大きさ、色は異なる。
他の人のアリスストーンで、その人の能力を少しだけ使用することができる。
使用するとストーンの色が薄くなる。

花園会

中等部校長の屋敷で開催される男子禁制の美少女サロン。各季節ごとに大々的に催しが行われる。
メンバーに選ばれると、「花名」を与えられる。

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