21世紀に語り継ぎたいクラシックな洋画50選−1−

若い人達にも是非一度はみてほしい20世紀のクラシックな洋画50選。
この先もずっと愛され続けていくだろうと思う作品だけを10作品づつ厳選してお届けします!

ブレードランナー( Blade Runner )

「ブレードランナー」は、1982年公開・アメリカ映画。監督リドリー・スコット。
原作はフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」です。

舞台は近未来。荒廃した地球には常に酸性雨が降り注いでいます。
背景が微妙に東京+香港ムードなのが個人的にツボ。日本語の台詞や看板なども見えます。
主役はハリソン・フォード(Harrison Ford)。「悪役」(レプリカント)のルトガー・ハウアー(Rutger Hauer)が段々と愛おしく見えてくるのが不思議。

なお本作にはラストシーンが数パターン(ディレクターズカット版など)存在します。
個人的には「バッド・エンド・バージョン」の方が物語の流れ的にはあっていると考えています。

そして何と2015年夏から続編の撮影開始が決定しました!
主演は引き続きハリソン・フォードで。監督だったリドリー・スコットは今回は制作総指揮として参加するそうです。

俺たちに明日はない(Bonny&Clyde)

「俺たちに明日はない」は、1967年公開・アメリカ映画。監督アーサー・ペン。

1930年代に実在したギャングカップル、ボニー&クライドを描いた作品。
主演はウォーレン・ベイティ(Warren Beatty)とフェイ・ダナウェイ(Faye Dunaway)。

やつれた感じを出す為、10kg以上減量してボニー役に挑んだフェイ・ダナウェイの気だるい魅力と、30年代ファッションも見所のひとつ。

「死の舞踏」とも呼ばれた、二人の最期のシーンは今見ても鮮烈な印象です。

博士の異常な愛情(Dr.Strangelove)

「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」が正式な邦題。(長い)1964年公開のアメリカ映画。監督スタンリー・キューブリック。

核戦争への各国の攻防をブラックな笑いを交えて描いたカルト映画です。

名優ピーター・セラーズ(Peter Sellers)が怪演。一人で複数のキャラを演じ分けています。

無情なラストシーンにかぶさってくる、このうえなく甘く優しい歌声(ヴェラ・リンの「また会いましょう)が逆にものすごく怖い。

E.T.

「E.T.」は、1982年公開・アメリカ映画。監督スティーブン・スピルバーグ。
公開当時爆発的大ヒットとなり、数々の賞を受賞、1994年には、米国連邦議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に本作を登録しました。

最初はけっして「可愛い」とは思えなかったE.T.ですが、見て行くうちにいつのまにか感情移入していき、ラストでは涙がほろり。

子供時代のドリュー・バリモアが出演していることでも記憶されています。(E.T.にチュッとしている女の子がドリュー)

「ET・フォーン・ホーム(ETおうちにでんわ)」という台詞、指と指をあわせると光る指先、月を横切って飛ぶ自転車。

子供時代に思い描いた「いい(友好的な)宇宙人」のイメージがいっぱい詰まったハートフルな映画です。

燃えよドラゴン(Enter the Dragon/龍爭虎鬥)

「燃えよドラゴン」は、1973年公開の香港とアメリカの合作映画。監督ロバート・クローズ。
主演のブルース・リー(Bruce Lee/李小龍)が見せる素晴らしいカンフー技は見る者を圧倒し、数多くのフォロワーを生みました。
本作が日本で公開された時、既にリーはこの世の人ではありませんでしたが、公開当時、日本でもヌンチャクを振り回し「あちょーっ!」と叫ぶ男子が激増しました。

ラロ・シフリンによるテーマ曲は今でもよく耳にしますね。香港には彼の銅像が建っていて、多くの観光客がその横で同じポーズを取り写真を撮っています。

「考えるな、感じろ(DON'T THINK,FEEL!)」という台詞は今も有名。

ゴッドファーザー(The Godfather)

「ゴッドファーザー」は、1972年公開・アメリカ映画。監督フランシス・フォード・コッポラ。
原作はマリオ・プーゾの同名タイトル小説。

洋画のランキングがあると必ず顔を出す作品のひとつです。
好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、ドン・コルレオーネを演じるマーロン・ブランドの貫禄には誰も文句がつけられないでしょう。

1990年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されました。

このロゴがかっこいい。

アメリカに根付いたイタリア人移民、そしてほぼ「アメリカ人」化したイタリア系アメリカ人。イタリア人的な感覚を色濃く持つものと、そうしたものから逃れたいと思うもの。
同じファミリーにおいても、様々な感情が渦巻き、覇権争い、裏切りなどが横行するマフィア一族のドラマを描いた重厚な作品です。

本作は続編が3まで作られ、1と2はアカデミー賞を受賞しています。

ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)

「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」は、1964年公開・イギリス映画。監督リチャード・レスター。
2001年には『ハード・デイズ・ナイト』のタイトルでリバイバル上映されました。

若さ爆発!60年代の奇跡、ビートルズがまだ若くて可愛かった頃の「ある一日」をドキュメンタリー風に切り取って見せた、お洒落で忘れがたい作品です。
動く4人が見られる、ということで、当時の劇場では女の子達の叫び声が響いて凄かったそうです。

映画の冒頭で、たくさんのファンに追いかけられて逃げる4人が走っているのは、ロンドンの地下鉄メリルボーン駅近くのボストンプレイス。今でも当時と殆ど変わらぬ風景が広がっています。

これが冒頭の「逃走」シーン。ジョージとリンゴがコケてます。

素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)

「素晴らしき哉、人生!」は、1946年公開・アメリカ映画。監督フランク・キャプラ。
アメリカでは今でもクリスマス時期になると必ずどこかで放映されているという伝説的な作品。名匠フランク・キャプラ監督が描いた、「生きる意味」「幸せとは」を深く考えさせられる佳品です。
主演ジェイムス・スチュワート。「良きアメリカ人」を体現したかのような俳優さんで、気持ちがほっこりします。

matsurika
matsurika
@matsurika

目次 - Contents