現代的アート辞典:頑張ってやってくしかない「ファイン・アート」
ファイン・アートの定義を主にアート系学校のサイトの文章を引用してまとめました。見えてきたものはファイン・アートと言う定義の曖昧さ、食っていく事の難しさです。 学生の大変さが伝わるかもしれません。
ファイン・アートとは
ファインアート(fine art, fine arts)は、芸術的価値を専らにする活動や作品を指す概念。 日本語の芸術とほぼ同義であるが、とくに応用芸術、大衆芸術と区別して純粋芸術を意味する場合に使われる。
出典: ja.wikipedia.org
日本語にすると純粋芸術です。直接職業に結びつきにくいやつです。ちなみに私の学校のファインアート科の学生のやっていることを例にあげると、絵画、ビデオアート、パフォーマンスアート、インスタレーション、彫刻(といっても実際に何かを彫っている場合は少ない)、写真、などです。
様々なメディアミックス(ここでの絵画、ビデオアートetc)が展開できるのに職業に結びつきにくいと
ファイン・アートニュース
茨城県つくば美術館「ファインアート展」に台湾の若手作家が出品(3/3-8)
文化庁と筑波大学芸術系が主催する新進芸術家育成交流作品展「FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2014-2015」が茨城県つくば美術館で3月3日(火)~3月8日(日)に開催されます。
本展覧会「FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2014-2015」の開催にあたって、国内外の大学27校に出品作家の選考を委託し、計86名の作家を選出しました。昨年同様、選考の対象者は、選考を委託した各大学の学部卒業生もしくは大学院修了生(但し、在学中の大学院生も可)で、概ね30歳以下の作家です。
ファイン・アート系学生との交流は活発である事がおおよそ分かります。
ファイン・アートを作る学生
ファイン・アートで食う難しさ
期間限定でファインアート系の学科に通った事があります。 私が大学生だったのは10年ぐらい前の事ですが その頃から「就職氷河期」はうっすらと始まっていたので 学生は「就職」か「作家活動か」でかなりシビアな選択肢を求められ初めて居た感じです
出典: okwave.jp
>とりあえず就職はしておき、学校に通わずに自力でポートフォリオをつくり、中途で入る方法の方が良いのでしょうか?
その方がいいでしょうね。
ポートフォリオは、ダメもとで油絵の作品集でも持ち込んでみればどうですか。
あなたの画力が評価されれば、美術系の専門職として採用してくれるところはあるはずです。
学生たちも就職の難しさを感じている模様です。
定義を細かく考える
意外と美大生…特にファインアート系学生も「デザインには2種類の意味がある」ことを知らなかったりするのよ。
私も学生時代は「デザイン」なんて考えたこともなかったから知りませんでした(笑)
出典: bidai.tv
卒業生の多くが写真のプロフェッショナルとして第一線で活躍しています。この分野では「コマーシャルフォト」「スタジオポートレイト」「フォト・ジャーナリズム」の3領域に分かれ、実社会で通用する即戦力としての技術・知識を身に付けます。
ファイン・アートと言う定義を越えて、商業的に成立させようと言う考えを感じます。
個人として自立することや、立場表明をすることは、アーティストにとって欠くことができないことだろう。特に多文化の混在する場においては、以心伝心など考えられない。だから、学生であるとはいえ、目標を見据えた、当たり前の姿勢を求められているのだと思う。
出典: www.musabi.ac.jp
とにかく学生のうちから立場をしっかりしなければいけないと言う事なんでょうね。
こうやってまとめてみた故の結論かもしれませんが、ファイン・アートと言う定義は実際には存在しないと思います。
元々絵画、ビデオアートなども指すしそれは当然かもしれません。
それよりも純粋芸術をやろうとしたら自分の考えを推し進める事になるから社会の需要と合わなくなるかもしれません。