Ride(ライド)の徹底解説まとめ

ライドは1988年にアンディ・ベル、マーク・ガードナー、ローレンス・コルバート、スティーヴ・ケラルトの4人によってイギリスのオックスフォードで結成されたバンドである。1990年代に流行したシューゲイザーと呼ばれるジャンルの音楽のシーンで活躍しており、デビューアルバム「Nowhere」は90年代を代表する1枚として賞賛されている。1996年に解散後したが、2001年、2014年に再結成している。

1968年オックスフォード生まれのミュージシャンである。
ライドではベースを担当していた。
学生時代にレコードショップの店員として働いていたところ、アンディらと出会いライドを結成した。
ライド解散後は音楽活動を辞め、地元オックスフォードに戻り、小売店を開いた。

Laurence Colbert(ローレンス・コルバート)

1970年6月生まれのミュージシャンである。ライドではドラムを担当した。
マークとアンディがアートスクールに通うため、ハンベリーという街に移ってきたときに出会いライドを結成。
ライド解散後はマークと共にザ・アニマルハウスというバンドを結成する。
ザ・アニマルハウス解散後はスタジオミュージシャンとして活動。

オリジナルアルバム

Nowhere

01 Seagull
02 Kaleidoscope
03 In a Different Place
04 Polar Bear
05 Dreams Burn Down
06 Decay
07 Paralysed
08 Vapour Trail
09 Taste
10 Here and Now
11 Nowhere

本作は1990年10月15日にクリエイション・レコーズよりリリースされたライドのファーストアルバムである。
ローリング・ストーン誌は本作を"マスターピース"と称し、音楽批評書の「死ぬ前に聴くべき1001枚のアルバム」にも登録されている。
インターネットメディアのピッチフォークが選ぶ1990年代のアルバムトップ100で74位にランクインしている。
甘く浮遊感のあるメロディとノイジーでフィードバックを用いたギターサウンドが特徴である。

Going Blank Again

01 Leave Them All Behind
02 Twisterella
03 Not Fazed
04 Chrome Waves
05 Mouse Trap
06 Time of Her Time
07 Cool Your Boots
08 Making Judy Smile
09 Time Machine
10 OX4

本作は1992年3月9日にクリエイション・レコーズよりリリースされたライドのセカンドアルバムである。
アラン・モルダーによるプロデュースでイギリスアルバムチャートで5位を記録した。
「Leave Them All Behind」と「Twisterella」がシングルカットされた。
前作で築いた甘いメロディとノイジーなサウンドを押し進めたような内容になっている。

Carnival of Light

01 Moonlight Medicine
02 1000 Miles
03 From Time to Time
04 Natural Grace
05 Only Now
06 Birdman
07 Crown of Creation
08 How Does It Feel to Feel?
09 Endless Road
10 Magical Spring
11 Rolling Thunder
12 I Don't Know Where It Comes From

本作は1994年6月にクリエイション・レコーズよりリリースされたライドのサードアルバムである。
シューゲイザーと呼ばれる甘くノイジーなサウンドから60年代の伝統的でサイケデリックなサウンドにシフトした作品である。
批評家からあまりいい評価を得られず、リリースされた年の終わり頃にはバンドメンバーも今作に否定的な意見を述べ、タイトルにかけて「Carnival Of Shite(カーニバル・オブ・シャイト)=クソのカーニバル」と呼んだ。

Tarantula

01 Black Nite Crash
02 Sunshine/Nowhere to Run
03 Dead Man
04 Walk on Water
05 Deep Inside My Pocket
06 Mary Anne
07 Castle on the Hill
08 Gonna Be Alright
09 The Dawn Patrol
10 Ride the Wind
11 Burnin'
12 Starlight Motel

本作はバンドが解散した直後の1996年3月にリリースされた4枚目のアルバムである。
このアルバムも過去3作品と同様クリエイション・レコーズからリリースされたが、何故かリリースから1週間後にクリエイションレコーズのカタログから削除された。
今までの作品と比べてマークのボーカル曲よりアンディがボーカルを担当する曲が圧倒的に多くなっている。
今作のミックス作業中にマークが脱退し、バンドが解散するきっかけとなっている。

Weather Diaries

01 Lannoy Point
02 Charm Assault
03 All I Want
04 Home Is a Feeling
05 Weather Diaries
06 Rocket Silver Symphony
07 Lateral Alice
08 Cali
09 Integration Tape
10 Impermanence
11 White Sands

本作は2017年6月にリリースされたライドの5枚目のアルバムである。
1996年の4thアルバム「Tarantula」リリース以来の作品となった。
プロデューサーをロンドンで活動するDJのエロル・アルカン、ミックスをライドと長い付き合いのあるアラン・モルダーが担当した。
アルバムリリースよりネット上で先行公開されていた「Charm Assault」と「Home Is a Feeling」がシングルとしてリリースされた。

Rideの代表曲

Chelsea Girl

1990年1月クリエイションレコーズからライドが始めてリリースしたEP「Ride」に収録されている1曲である。
初期衝動を感じさせる疾走感のあるサウンドが流れ、曲の後半には極端に歪んだギターが鳴らされる。
作詞とボーカルはマークが担当している。作曲のクレジットはメンバー全員となっている。

SNW2017
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