Detroit: Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)のネタバレ解説・考察まとめ

『Detroit: Become Human』とは、クアンティック・ドリームの開発によるアクション・アドベンチャーゲーム。PlayStation 4専用ソフトとして発売され、その後PC版も配信された。
2038年、人間そっくりのアンドロイドが普及したデトロイトでは、アンドロイドによる殺人事件が多発していた。本作は、そうした世界を背景に、試作最新型アンドロイド「コナー」、家庭用アンドロイド「カーラ」、アシスタント用アンドロイド「マーカス」の3人の物語を、膨大な分岐と選択肢で描く。

8章:尋問(主人公:コナー)

事件の犯人である変異体の尋問を行うコナー。

デトロイト市警の取調室で、コナーとハンクは事件の犯人であるアンドロイド・HK400型の尋問を行っていた。最初はハンクが尋問を行っていたが上手くいかず、コナーにバトンタッチする。コナーはHK400型の様子を注意深く観察しながら尋問を行う。尋問の中でコナーは、HK400型が所有者から日常的に虐待を受けていたことや、所有者によって破壊に追い込まれていたことを知る。そして、HK400型は自分を守るために抵抗し、所有者を刺したことがわかった。さらにHK400型は、自分たちアンドロイドの救世主として「rA9」という存在を崇めていることを語る。

必要な情報を聞き出せたと判断したコナーは、尋問を終了する。終了の合図を受けて、別室で待機していたハンクや他の警官が取調室に入ってくる。その時、落ち着いていたはずのHK400型が突然頭を机にぶつけ始める。慌ててハンクたちが取り押さえようとするが、凄まじい力でそれもできない。やがてHK400型は完全に自己破壊してしまう。

9章:あてどなく(主人公:カーラ)

怯えるアリスをなだめるカーラ。

雨の中、なんとかトッド宅を脱出したカーラとアリス。二人を乗せたバスは終点に到着し、二人は体を休められる場所を求めて深夜のデトロイト市内を彷徨う。しかし、二人はお金も持っておらず、何よりカーラは所有者の元から脱走したアンドロイドであるため、人間に対してうかつに助けを求めることもできない。バス停に立っているアンドロイドに助けを求めたところ、アンドロイドの国外逃亡を手助けしてくれる人物がいるという情報を手に入れることができた。そしてカーラはなんとか安全な場所を探し出し、アリスを休ませることに成功する。

10章:死の淵(主人公:マーカス)

損傷したボディを取り替えたマーカスは、廃棄場から去っていく。

警察に撃たれたマーカスは、アンドロイド廃棄場で再起動する。しかし、そのボディは大きく損傷しており、そのままではまともに動けそうにもない。マーカスは周囲に投棄されたアンドロイドのボディから互換性のあるパーツを探し出し、交換することで損壊したボディをなんとか修復する。廃棄場を彷徨うマーカスに、瀕死のアンドロイドが声をかけてきた。「ジェリコを探せ!」と言い残し、そのアンドロイドはシャットダウンしてしまう。どうやら「ジェリコ」とは、変異体となったアンドロイドの安住の地らしい。マーカスは最後に、アンドロイドと人間を区別するために着用が義務付けられているこめかみのLEDリングを外し、廃棄場を後にする。

11章:ハンク(主人公:コナー)

コナーに指令や助言を与える女性、アマンダ。

コナーは美しい日本庭園にいた。彼は上司に当たる女性・アマンダの姿を探す。アマンダは庭園の奥でバラの手入れをしていた。アマンダは、コナーがHK400型の尋問に成功したことを称賛し、これからも任務の遂行に力を入れるようアドバイスする。

デトロイト市警本部に戻ったコナーは、ハンクの姿を探す。ハンクのデスクを見つけたコナーは、デスクにある写真などを分析し、好きな音楽やスポーツなど彼についてのたくさんの情報を手に入れる。今でこそアルコール中毒で飲んだくれてばかりのハンクだが、かつては将来を嘱望されていた。合成麻薬「レッドアイス」特捜部に所属しており、麻薬取締において大きな成果を挙げていたのだ。やがてデスクに戻ってきたハンクと共にコナーは警察署長の元へ向かい、正式に変異体事件の捜査を命じられる。しかし、アンドロイドを激しく嫌悪しているハンクはコナーに協力的でなく、資料に目を通そうともしない。仕方がないのでコナーが資料を確認する。事件を起こしている変異体はかなりの数に上っており、その中にはカーラやマーカスの名前もあった。

12章:逃亡(主人公:カーラ、コナー)

捕まらないようにするため、髪を切るカーラ。さらにアンドロイドの機能によって髪の色も変える。

なんとか一夜をしのいだカーラとアリス。しかし、未だ逃走中の身であることには変わりない。身元が露見することを防ぐために、カーラは髪を切って容姿を変える。そしてハサミを使ってこめかみのLEDリングも取り外す。これで少なくとも外見は人間と見分けはつかなくなった。これからのことを話し合うカーラとアリス。二人は、前の日に街にいたアンドロイドから教えてもらったアンドロイドの国外逃亡を助けてくれる人物のもとに行くことにした。移動を開始する二人だが、二人のことはすでにトッドが警察に通報しており、警察の捜査が始まっていた。カーラはスキャン機能を使って警察の動きを把握し、なんとかその包囲網を抜け出そうとする。しかし、カーラとアリスが身を隠していた区画には、コナーとハンクが来ていた。彼らに見つかってしまった2人は、高速道路を抜けようと試みる。必死の逃走劇の結果、2人は高速道路の向こう側に到達、コナーらの手を逃れることに成功する。

カーラとアリスが身を隠していた区画には、コナーとハンクの姿もあった。

一方、コナーとハンクは変異体の捜査のため、カーラとアリスが身を隠しているデトロイト郊外に来ていた。聞き込みを続ける2人は、ついにカーラとアリスの居場所を発見する。逃げ場を失ったカーラとアリスは、危険を承知で高速道路を渡って向こう側へ逃げようとする。必死にカーラを追うコナーだったが、行き来する車に追跡を遮られ、カーラとアリスを取り逃がしてしまう。

13章:ジェリコ(主人公:マーカス)

廃棄場のアンドロイドからもらった情報を元に、マーカスは「ジェリコ」を探す。

廃棄場から脱出したマーカスは、なんとか正体をバラさずに街にたどり着いた。そしてマーカスは、廃棄場で瀕死のアンドロイドから聞いた「ジェリコ」という場所を探すことを決意する。どうやら瀕死のアンドロイドから渡された3つのグラフィティを辿ることで、ジェリコへと行くことができるらしい。マーカスはスキャン機能を活用し、街中に巧妙に隠された3つのグラフィティを探し出す。そしてマーカスは廃棄された巨大な貨物船を発見する。どうやらここがジェリコらしい。貨物船の中へ入ったマーカスが見たのは、自分と同じように自我に目覚めて変異体となり、人間の手から逃れてきたたくさんのアンドロイドたちだった。

14章:鳥の巣(主人公:コナー)

変異体が潜伏している可能性のあるアパートの空き部屋を捜査するコナーとハンク。

変異体発見の報を受けたコナーとハンクは、デトロイト市内のアパートの捜索にやってきた。近隣住民からの情報によれば、誰も住んでいないはずの空き部屋から不審な物音がするらしい。空き部屋に踏み込んだ二人を迎えたのは、無数の鳥がひしめく汚れた部屋だった。室内の捜査を進めていくと、変異体が屋根裏へと移動している形跡が見つかる。コナーとハンクは変異体を発見するものの、変異体はアパートの屋上へと逃げ出してしまう。全速力でその後を追うコナーとハンクだが、変異体を取り押さえようとしてもみ合いになったハンクが屋上から落ちそうになってしまう。コナーは一瞬迷うが、ハンクを助けることを優先する。結局変異体は屋上から飛び降りて自己破壊してしまうが、アンドロイド嫌いのハンクはコナーに対する態度を変え始める。

15章:決断の時(主人公:マーカス)

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