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semiko04のレビュー・評価・感想

ひぐらしのなく頃に卒
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頭の中を空にして見る考察アニメ

『ひぐらしのなく頃に』のアニメはゲームが元となっており、基本的にゲームと同じく2部構成のホラーサスペンスで、ストーリーが展開されて行きます。
このシリーズは主人公が2人存在しており、1人は昭和58年の雛見沢という舞台全体から見た主人公・古手梨花です。もう1人は短編ストーリーの視点となる、主人公・前原圭一です。彼をメインに引き起こされる様々な惨劇に、何度でも立ち向かうというループ系のタイトルとなっております。

前編でストーリーの大筋が描かれ、後編でそのストーリーの裏付けを行い、伏線を回収していくという流れです。
今回はその続編で「業」と「卒」という2部構成でストーリーが展開していくのですが、前編の業は前作の流れを踏襲しており、『ひぐらしのなく頃に』のブランドを上手に引き継いでいると感心しました。
しかし後編の伏線回収が誰も追いつけない、かつ、全くもって意味が分からない超展開の連続を目の当たりにしました。最早惨劇はアニメの登場キャラよりも、こんなのに時間を割いた視聴者に降りかかったといっても過言ではない程に、ひどい出来栄えでした。

例えば、前作は昭和58年の6月に主人公である古手梨花が殺されてしまうため、この未来を変えるべくもう一人の主人公である前原圭一と雛見沢分校のクラスメイトと共に、死の危機から逃れるという王道ストーリーでした。
しかし今作はループの原因が無茶苦茶でした。古手梨花の親友の北条沙都子が勉強ができなかったため、名門である聖ルーチア学園に無理やり進学に成功したものの、落ちこぼれた腹いせで梨花を恨み雛見沢を滅茶苦茶にするという、スケールがあまりにも小さくくだらないことでループが起こっていたというオチでした。そして謎解き要素の欠片もなく巧妙な斜術トリックに惑わされます。
「正答率1%」とかつてはうたわれていた『ひぐらし』も、今作はいきなり殴り合ったり、目覚まし時計と包丁で争ったらまさかの時計側がタフ過ぎて勝利したなど、意味不明過ぎて正答率が1%という内容でした。

皆さんには私のような惨劇に遭わないように事前にネタバレしておきます。もしもこの作品を見るのでしたら、考察する頭をかなぐり捨てて、空っぽでギャグアニメ的な楽しみ方をすると少しは楽しめる作品かなと私はそう感じました。