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sasami4のレビュー・評価・感想

ブルービートル(映画)
8

寄生されたヒーロー

ヒーロー映画が好きなら絶対、好きな作品。
一般の大学生だったタージが職を探すために大企業に訪れ、「これ持って逃げて!」と言われて逃げたらヒーローになったという話です。
「何やねんっ」て感じかもしれないですが、見た人は「そー!そんな話!」ってなるはず。

素っ頓狂に聞こえるけど、ファミリーで戦う感じとか、寄生したタージと会話しながら戦う感じとか。
内容はかなり王道ヒーロー。
使いこなしたらめちゃくちゃ強いパワーなのに、使い慣れてないからまだそこまで強くない感じとかも、このあとバットマンやスーパーマンと絡む感じが楽しみだなぁと感じさせられる要素です。

AIと人間の掛け合いもボケとツッコミでめちゃくちゃ面白い。そこは。『アイアンマン』とは結構違うかもしれません。
AIに教えていたはずが教えられるようになったり、作中でヒーローとして成長していく過程がめちゃくちゃ楽しめました。

めちゃくちゃ王道で、『アイアンマン』っぽいなとか『スパイダーマン』やんみたいなこと思わなくもないですが、マーベルとDCはパクリパクられなので多めに見ましょう。だって面白いんだから。

認知度的に売れなさそうなヒーローではあるけど、レンタルだけなのがまじで勿体無い。
是非ホームシアターで見て欲しい作品。

カメリア
5

オムニバスで楽しめる。

3話オムニバスでタイ、韓国、日本を舞台に繰り広げられる短編映画。
1話は「アイアンプッシー」。
女装した男性の話ですが、ちょっぴりコミカルさを感じる作品。
クスリと笑えるところもありますが、私には意味があまり解らずなぜこの作品が組み合わされているのか謎を感じます。
2話目は「カモメ」。
吉高由里子さんは他にも韓国ドラマに出演していますが、私は彼女見たさにこの映画を見たようなもの。
とても日本人気質をよく演出していて、韓国人女性との文化の違いを感じました。
それは良いとか悪いとかではなくて、考え方が違うんですよね。
吉高由里子さんの綺麗な涙を見てとても感動しました。
ストーリー自体は定番と言うか昔ながらの古くささがありますが、そう言ったところも素敵な作品だと思います。
言葉の壁をなんとか乗り越えようと、韓国語、日本語、英語で一生懸命話そうとする姿が切なく良かったです。
3話目は「ラブ・フォー・セール」。
カンドンウォンさんの美しさに見とれてしまいました。
ゴスロリ?黒ずくめの服装が良く似合っています。
「お前の愛は高く売れそうだ」という台詞にドキリとしました。
恋人の記憶を取り戻そうと奮闘する姿もカッコいい!
3話とも悲しく切ない映画です。

セトウツミ
10

男子高校生が座って話す、ただそれだけの漫画なんです。

2013年から2017年まで連載されたこの漫画、セトウツミ。内容はなんと、男子高校生の瀬戸(セト)と内海(ウツミ)が川辺に座ってだらだら喋る、それだけなんです。それだけのはずなのに、なぜか惹かれてしまうんです。
天然でボケ寄りな瀬戸と、そんな瀬戸に全力で、しかし冷静にツッコミを入れる内海。学校の終わった夕方、川辺で繰り広げられる関西弁のトークはとてもテンポが良く、思わずクスっと笑ってしまうものばかりです。
そして周りのキャラクターも癖が強い。内海が好きなのに瀬戸から好かれまくる樫村一期、同級生にいじめられてるのかと思うほど前髪の短いハツ美、名前だけにとどまらず容姿までもが左右対称な田中真二、ベラルーシ出身で、内海にだけあたりの強いバルーンさん。
もちろん事件も起こります。内海の家庭は複雑で、内海はそんな家庭を壊そうと考えるのです。しかし、それに気づいた瀬戸含む周りのメンバーが内海の犯行を阻止し、内海は初めて自分の父親に真正面から刃向かいます。最終話は、これだけずっと川辺に座って喋っていた二人が揃わずスマホのSNSで会話する文面で終わりを迎えます。それはお互いが新しい一歩を踏み出した結果であり、胸がいっぱいになる最終話でした。
友達との何気ない会話に笑い、純粋に楽しんでいた高校のあの頃を思い出せる、そんな作品です。