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ikadebeerr6のレビュー・評価・感想

桑田佳祐 / Keisuke Kuwata
10

いつも心に桑田佳祐を

ソロ活動35周年記念ベストアルバム2枚組35曲収録の「いつも何処かで」が発売されました。
1978年にサザンオールスターズでデビュー、87年に「悲しい気持ち」でソロ活動をスタート。
常にトップランナーとして音楽業界の第一線を走り続けてきた君。決して平坦な道ではなかったですよね。
サザン解散の危機と囁かれたこありましたね。大病を患ったことも。苦難が襲いかかるたびに、くぐり抜けてきました。
ひと回り大きくなって私たちの前に姿を現しました。
サザンでデビューした時、44年後の姿を想像できたでしょうか。君でさえできなかったでしょう。
最短ルートで現在の地位に到達したわけではないですね。
悔やむことも人生です、振り向けば道がありますよね。偉大なる道が。
ライブで歌うたび、「ありがとねー」と何度も叫ぶ君。いいえ、その言葉は、私たちからあなたへ言いたい言葉です。
心からの感謝を込めて。歌に救われることって本当にあるんですね。君の歌を聴いてシミジミそう思えてきます。
このアルバムに収められた35の作品は、君のほんの一部にすぎませんが、それぞれに思い出があります。
歌詞を噛みしめながら聴きます。こんな男のために、小粋なバカが集まりました。
君(桑田佳祐殿)への手紙、読んでくれたら幸いです。君呼ばわり、すみませんでした。

ハウ
4

異色のロードムービー

恋人に振られ婚約破棄になった主人公の民夫と身勝手な飼い主に捨てられ保護犬となったハウの物語。
ハウは前の飼い主に声帯を切られ、かすれた声しか出なかった。
ひょんなことから二人は一緒に暮らすことになり、犬を飼ったことがない民夫はハウに振り回されながら日々奮闘するが、次第にふたりの絆は深まり、いつしかかけがえのない存在となっていく。
ある日ふたりで散歩に出かけたとき、民夫はうっかり野原で居眠りをしてしまう。
その隣で野球をしている少年たちを見守るハウ。
野球のボールが高く上がった瞬間、ハウはボールを追いかけて走り出してしまい、そのまま行方がわからなくなってしまう。
何日経っても見つからないハウ。「リードをしっかり握っておけば」とずっと後悔していた民夫。
時の流れと共にハウのことを忘れようとしていたが…。

物語の出だしはとてもよかったが、途中から失速していった。
まだ序盤に関わらず、ハウが民夫の元からいなくなってしまったため、観客の感情移入が完全にできぬまま次の展開に行ってしまった。
民夫がしつけに慣れていない段階でのハウの「脱走」、しかも「居眠り」という飼い主の不注意によるものなので、観客は共感よりも民夫に対する苛立ちのほうが先行してしまいそうだった。
その後も、話は民夫とハウの関係性からどんどん焦点がずれていき、ハウが青森までトラックに乗せられてきてしまい、そこから東京まで戻るまでのロードムービーに話がシフトしていく。
途中で教会の人々と関わるシーンがあるが、ここはなくてもよかったかもしれない。
ハウを捨てた飼い主に遭遇し、その飼い主が懺悔をするのだが、だからといってハウをもう一度引き取るというわけではなかったし、気が狂った飼い主の恋人の男が現れ、教会の人々を切り刻み始めるなど、サスペンス的な展開になり、この辺からこの映画がどこに向かっているのかわからなくなる。
その後、車で逃走したその男が事故を起こし、車の中に取り残されるのだが、ハウが燃え上がる車の中からその男を助けるという、アクション映画のヒーローを観ているようにも思えた。
最後は民夫と再会するのだが、ハウは別の飼い主に引き取られていたので、民夫は最後のお別れをして、ハウから離れていく。
予告ではハウが死んでしまうような悲しい結末を予想していたが、この終わり方はまた違った悲しい結末だった。
ハウからすれば、結局民夫からも見放されたような感じがして、後味が悪かった。
出だしから最後まで民夫とハウの絆が深まっていく内容に展開していたら、とても魅力的な内容だったであろう。

Dr.STONE / ドクターストーン
7

アニメDr.STONEは面白い!

アニメDr.STONEはとても面白いです。
石化して人類の科学技術がなくなってしまった世界において、イチから文明を作り上げていく、壮大なストーリーが展開されます。
主人公は天才高校生の千空。
科学部だった彼はあらゆる科学技術の知識を持っているので、何もない世界でたった一人目覚めても、人類の文明を取り戻すべく奮闘するのです。
彼を待ち受けるのは、霊長類最強の高校生、謎の原住民など個性豊かなキャラクターばかり。
そして彼は機械も素材もすべて自力で作ったり調達したりして、医薬品を作ることに成功し、原住民の少女の病気を治すことに成功するのです。
そして中でも感動するのが彼の父親とのからみです。
彼の父親、百夜は宇宙飛行士。
百夜が宇宙ステーションに滞在している間に地球上では千空を含むすべての人類が謎の石化を遂げてしまったのです。
最愛の息子である千空が誰よりも早くたった一人で目覚めるであろうことを確信して、百夜は千空の石化が溶けた時に困らないようにとあらゆる手を尽くします。その父親が息子にかける愛情をみて涙が止まりませんでした。
日本のアニメ史上でも屈指の作品だと思うので見たことのない方はぜひ視聴してみることをお勧めします。