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apolostarv4のレビュー・評価・感想

Cocco
6

絶望から一歩踏み出したい人、浸りたい人へ

「Cocco(こっこ)」は沖縄県出身の女性シンガーソングライターです。ファンからは、コッキーといった愛称で呼ばれています。活動内容は幅広く歌手のほかに絵本作家や小説家といった、ジャンルにとらわれないスタイルをとっています。多くの楽曲の作詞・作曲はCocco本人が手掛けています。音楽性は自らを傷つけているような歌詞。病んでいるかのような、歌詞と歌唱の表現。ハマる人は本当に彼女の魅力にとりつかれるでしょう。特に思春期の多感な時期には影響を受けるかもしれません。1998年には2ndアルバムがミリオンセールスを記録しています。それだけCoccoという人物のカリスマ性が世の中に浸透した証拠ともいえました。「焼け野が原」という曲の激しく、絶望感に満ちつつもエネルギーに満ちた楽曲。「Raininng」の、外の世界にあこがれを持ちながら内向的な世界で生きる人物を描いたような歌詞。多くの歌の世界観は、ほんの少し。一歩でもいいから、外の世界に歩き出したい人物を描いているように思えます。絶望の中から、わずかでも幸せを願う歌がファンには受けが良いのでしょう。ただ一度ハマってしまうと、病んだ世界観のとりこになってしまうので注意が必要です。それが魅力的な部分でもあります。つらい時に聴くと、悲しいのは自分だけではないと感じさせる歌が多いです。楽しい時にあえて聴いてみようとは思わないかもしれません。それだけCoccoの歌は、傷ついた心に寄り添ってくれる歌が多いです。