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異世界系食わず嫌いな人こそ見てほしい！！
『無職転生』はそこらの異世界系アニメと違います。
内容としては34歳無職のひきこもりの男がある日トラックに轢かれ、目を覚ますと異世界の赤ん坊「ルーデウス」として生まれ変わり、剣と魔法の異世界では真面目に努力して本気で生きてみようと決意するだけの物語です。
ほかの異世界系アニメと比べるとものすごく地味なんですが、アニメをどんどん見て頂ければ気づく、何か複雑な設定をどんどん映像で見せています。そして見ている人に「ちょっとこの地味に見える世界って実は凄いんじゃないの？」っていう手法を取り入れている作品になります。
異世界系にありがちなチート能力、ハーレム、前世の知識をつかって成り上がるなどの、生まれながら恵まれている他作品の主人公のような最強感は、『無職転生』の主人公「ルーデウス」は一つも持ち合わせていません。これがこの作品の魅力の1つです。
恐ろしくリアルで、本当に自分が異世界転生したら陥るような「人生そんなにうまくないよね」といった内容になっており、これがのちに重要なキーとなっていきます。
2つ目に傑作だと思わせる点は、ルーデウスの話している声と心の声が違うことです。当たり前なのですが異世界に赤ん坊として生まれ変わり、声は子供の声になるのは普通です。しかし人格は転生する前のままなので心の声まで子供の声なわけがなく、ルーデウスの人格の声優を担当しているのは『銀魂』の主人公、銀さんを務める杉田智和さんです。普段はかわいらしい声なのに、中身は杉田智和のギャップも本作の魅力の1つとなっております。
ここ何年かのアニメの中ではかなり作りこまれたいい作品だと思うので、食わず嫌いしていた人も見てほしいと思います。