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Sota219のレビュー・評価・感想

ここは今から倫理です。 / ここ倫
10

過去の自分に読んでもらいたい作品

高校を舞台に、多感な生徒たちと主人公の倫理教師のお話。
倫理とは何か、生きるとは何か。人生を歩むうち、誰もが必ず一度は思い浮かべる疑問や悩みである。それを受け止め、主人公独自のやり方で解明していく様はよい意味でなかなか考えさせられる。

倫理とは概念であり、各々人の数だけ答えがあるのだろう。しかしそれをひとつひとつ丁寧にひも解いてみると、実はシンプルであったり、それでもやっぱりどこか複雑であったり。もはや明確な正解など無いのかもしれないが、少なくとも「より良く生きる』事は出来るのかもしれない。

もちろん正論ばかりではないし、この主人公でも解決できない疑問はある。人には誰しも得て不得手が存在し、完璧ではない。主人公もまた、「より良く生きる」とは何かを模索している。
なのでたとえ出来ないからといって曖昧に答えるのではなく、生徒たちの「悩みを打ち明ける」という勇気に真剣に向き合い、己の力不足を痛感しながらも他の人に託す事もする。

全ては疑問や悩み、不安を打ち明け、そしてそれを受け止めて一緒に向き合ってくれる人があってこそ。
この作品はかつて置き去りにしてしまった、もしくは今も尚、胸の中に燻っている読者の疑問や悩みさえも解決してくれるような1冊である。

Skul: The Hero Slayer
8

横スクロールアクションの腕試しにオススメ!Skul: The Hero Slayer

Skul: The Hero Slayer(以後、Skul)はかなり難しい部類のゲームに入ると思う。
SkulはPCだけじゃなく、PS4にSwitch、Xboxで遊ぶことが出来る。
ストーリーとしては、魔王城に人間達が攻めて来て捕らえられた魔王をスケルトンが助けに行くというものだ。
ただのスケルトンには無理だとしか思えない話だが、このスケルトンは頭蓋骨を入れ替える事でその頭蓋骨の戦闘能力を使う事が出来るという能力を持っている。
それを利用して、攻略中に手に入る頭蓋骨を入れ替えたり強化しながらドンドン進んでいくといった内容だ。

このゲームが何故難しいのかというと、ステージのボスも強いのに雑魚敵達も弱い訳じゃなく、敵の数も多い所だろう。
回復の機会も勿論あるのだが、いわゆるローグライクという奴で頭蓋骨も手に入る装備品すら毎回同じ物が来る訳では無いので、欲しいものが来ないせいでステージを抜けるまでに瀕死になるダメージを受けてしまったみたいなのが結構起きてしまう。
最初の頃は、ボスに会えても「これ倒せるの…?」て感じでやられてしまう事が多くなってしまう。
でも遊んでいく内に、厄介な雑魚敵やボスについても分かる様になってきて対処出来るようになっていく。
始めてボスを倒すと、ゲームが始まる前に何があったのかが分かる過去話が断片的なイベントで分かる様になるのだが、これもまた良く出来てて面白い。

主人公の強化として用意された頭蓋骨も、ゲーム中に手に入る素材を使う事で強化する事が可能だ。
そうすると追加のアクションやスキルの強化が出来て、どんどんステージを超えて行けるようになり、お気に入りの頭蓋骨がどんどんと増えていく。
頭蓋骨だけじゃ無く装備品も沢山で、1つ1つの能力は全然違うので組み合わせによっては、無理だったステージも簡単に超えられてしまったりもする。
そんな風に、このゲームはアクションとしてはかなり難しい部類に入るのだが、長く続けていくとプレイヤーの慣れや装備品の組み合わせで、最後までクリアしやすい様に設計された心優しいゲームに感じた。