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1dsasamiのレビュー・評価・感想

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

独特な世界観とその展開に引き込まれること間違いなし

進撃の巨人は諫山創先生によって描かれた、巨人と壁に囲まれた中で育った人類の戦いの物語である。
発行巻数は34巻と少ないが、そのストーリーや内容の濃さから34巻分以上の満足度があることは疑う余地がない。
さらに驚くべきはその構成である。1巻から順に読んでいくと巨人と壁中人類の争いの話だが、途中から世界観が広がり、壁の外さらには海の向こうに人類が存在していることがわかる。
主人公のエレン・イェーガーは超大型巨人及び鎧の巨人侵攻時に母親を殺されてしまう。その出来事をきっかけに巨人を1匹残らず駆逐するという信念を抱き、人類の叡智を集めて結成された巨人討伐部隊「調査兵団」へと入団することとなる。しかしながら、意気揚々と初出撃した作戦で巨人に喰われてしまう。これがなんと5巻目の話である。
進撃の巨人はここからが面白くなってくる。
巨人に喰われたエレンは後に巨人となって味方を守るため巨人と戦うのだ。この時点で読者に巨人は人だったのか?と疑問を抱かせ、その後の話で回収していく。
結局は海の向こうの人類が巨人の力を使い戦争をしていた。壁中人類の先祖はその戦争から逃れるために、巨人の力を利用して壁を築き、閉じこもってしまったのだ。
世界に巨人の力があることにより起こってしまった戦争と壁。それらを全て断ち切るためにエレンは前進する。
進撃の巨人は一通り読み終わっても、途中から再び読んでみるとまた新たな発見があり、とても奥が深い作品となっている。