最高の花婿

最高の花婿

『最高の花嫁』とは、2013年に製作されたフランスのコメディ映画。監督はフィリップ・ドゥ・ショーブロンが務めた。
舞台は多様な人種や宗教が混在するフランス。敬虔なカトリック教徒で保守的な考えを持つ夫妻の4人の娘が連れてきた結婚相手は、アラブ人、ユダヤ人、中国人、コートジボワール人だった。夫妻は異文化を受け入れることに苦戦しながらも、少しずつ4人の夫たちを受け入れていく。
人種や宗教の違いによって生じる問題を多国籍ファミリーの異文化バトルとしてユーモアたっぷりに描いた作品。

最高の花婿のレビュー・評価・感想

最高の花婿
6

結婚・家族にからむグローバル化を笑いながら考える

2013年のドタバタコメディーのフランス映画。
フランス人の裕福な年配夫婦には4人の娘がいます。そのうち3人はそれぞれ、アラブ人、ユダヤ人、中国人とフランス以外の旦那と結婚し、敬虔なカトリックの夫婦は理解に苦しみ、コミュニケーションもままなりません。娘に普通のカトリックフランス人と結婚して欲しかったが、娘が幸せであることが一番大事だと言い聞かせるも、異文化からの娘の旦那たちとの関係をうまく構築していく気力が心からわきません。望みをたくしていた最後に残っている4人目の娘が結婚したいと連れてきたのは、アフリカ出身の黒人ボーイフレンド。大ショックを受けた夫婦は鬱や離婚の危機に。アフリカから彼の家族をフランスに招き、結婚式の準備を進めていきますが、フランスの家族のお父さんも植民地の宗主国フランス人との結婚に反対気味で様々な妨害をします。
ドタバタと様々な登場人物とのやり取りをコメディー調で描き、最後には反対していた父親同士も理解しあい、晴れて4番目の娘と黒人のボーイフレンドが結婚出来てハッピーエンドになる映画です。多様な人種や宗教が登場し、欧州の移民問題やグローバル化を考えさせられる設定でもあります。