はねバド! / Hanebado!

はねバド! / Hanebado!

『はねバド!』とは、2013年から2019年まで『good!アフタヌーン』(講談社)に掲載された濱田浩輔の漫画およびアニメ作品である。高校女子バドミントンがテーマ。かつてバドミントンの天才少女だった主人公・羽咲綾乃は、とある理由によりバドミントンから遠ざかっていた。しかしその才能を見抜かれ、高校で再びバドミントンを始めることになる。周囲の人物たちとの交流を通して綾乃の成長を描いた作品。女子バドミントンに対して本気で向き合い、情熱を燃やす青春ストーリーが人気を博した。

はねバド! / Hanebado!のレビュー・評価・感想

はねバド! / Hanebado!
10

バドミントン女子達の成長物語

この作品はバドミントンのスポ根要素と、女の子同士の友情や嫉妬などが情緒豊かに描かれた漫画です。まず評価できる点はバドミントンの試合描写がかなり細かく描かれていて、バドミントン経験者でなければここまで細かくは描くことができないと思いました。スポーツ漫画が読みたい方でも満足できる内容になっていると思います。更に自分として最高に推せる点は、キャラクターが魅力的すぎてみんな応援してしまいたくなる点です。主人公とライバル校の主将が試合をするのですが、その主将が人間としてかなり魅力的に描かれています。周りからも「自分より周りのことを優先しすぎ」とたしなめられるくらいです。実際にこの試合でも勝ちを優先すれば勝てたであろう内容だったのですが、2つ後輩の主人公にその手を使うことを潔しとしなかったため試合に敗れています。私は彼女を推していたのでショックで2日くらい立ち直れないほどだったのですが、確かに彼女らしい選択だと解釈することもできると思います。この作品はあからさまに百合を描いている作品ではありませんが、それ故に細かな心理描写からはねバドで百合の沼に落ちたというくらい素晴らしい作品なので是非オススメしたいです。