探検隊の栄光

探検隊の栄光

『探検隊の栄光』とは、荒木源の小説、およびそれを原作とした実写映画作品である。原作小説の単行本は2012年9月26日に小学館から刊行された。実写映画は監督山本透、主演藤原竜也で2015年10月16日に公開された。映画は原作の政治的な部分がカットされており、「川口浩探検隊」と「藤岡弘探検隊」のパロデイ的な内容に変更されている。

探検隊の栄光のレビュー・評価・感想

探検隊の栄光
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藤原竜也さんが主演であることが意外に感じた映画『探検隊の栄光』

私は藤原竜也さんの演技が好きで出演作品はほとんど視聴してきましたが、『探検隊の栄光』という主演作品だけは藤原竜也さんが出演していることが意外に感じる面白い作品でした。
藤原竜也さんといえば十代の頃から舞台で培われた誰にも真似できないような本格的で独特な演技が魅力で、どこかシビアな感じが作品にも反映されてきましたが、この作品に関してだけはまったく反対と言いますか、良い意味で凄く軽いコメディなので藤原竜也さんっぽくない内容に感じたからです。
正直シビアとは程遠い作品だからこそ、藤原さんに興味がある方には逆に見応えがあるのではないかと思わせてくれます。
俳優・杉崎正雄(藤原竜也)が、一見何に関しても適当な感じの撮影スタッフ(ユースケ・サンタマリアなど)にどんどん翻弄され、探検隊の隊長としてジャングルで頑張る姿は、何だか情けなくて素直に笑えます。
真面目にくだらないことを演じるものの、撮影スタッフに段々と疑問を抱く杉崎正雄(藤原竜也)、私としては色んな意味で新鮮な感じで観れたので「これはこれで良い作品(映画)かも!」と感じさせてくれました。
ただ、時間が経つにつれて杉崎の考え方や捉え方が変わっていくという部分がこの作品を「ただのコメディ」で終わらせていないと思えることも私としては評価しています。
この作品に関して私は正直「凄くお勧めしたい!」という気持ちよりも、「もし機会があったらレンタルでも良いので面白いから観て欲しい」といった感想です。
間違いなく好感度はあります。