乱と灰色の世界

乱と灰色の世界

『乱と灰色の世界』とは、エンターブレインの『Fellows!』にて2008年から連載していた入江亜季によるファンタジー漫画。入江にとっては初の長編連載作品となっている。2008年12月発売の『Fellows!』において連載を開始し、2015年4月発売の『ハルタ』(『Fellows!』から誌名変更)にて完結した。コミックスは全7巻が発行されている。物語は、主人公の乱を中心とする魔法ファンタジーであるが、魔法使いと骸虫(むし)との死闘も重要なテーマとなっている。

乱と灰色の世界のレビュー・評価・感想

乱と灰色の世界
10

大人になりたい気持ち

小学生の魔法の使い方がまだまだな乱の早く大人になりたい気持ちが、絶妙に描かれています。
魔法の靴、それを履くと成人した女性になり、ある男性と出会います。その男性との甘酸っぱい恋がたまらないです。
魔法使いの母親、狼になる兄、カラスになれる父、まだ幼い乱は魔法の修行もしなくちゃいけない。ですが、大人の男性との恋が乱をおとしめるとは思いもしませんでした。たった7巻でおわってしまうのーーー!って思いました。早く大人になりたい気持ちがよく表せていて、うずうずします。男性が最後に死ぬのですが、死ぬ時の言葉が、また夢中で会おう。読んでいたら分かる言葉なのですが、その言葉で泣きました。男性との恋もありますが、同級生の男の子とも恋に落ちます。男の子は乱に片思いです。乱は基本的には男性に恋をしてるので、男の子と恋なんてなかったのですが、最後男性が死んで乱が落ち込んでいる時、男の子が支えて、乱が元気になり男の子と恋に落ちるところが、乱の成長もあったんじゃないかと思います。乱は成長し、魔法の修正をしに家を出て、兄の結婚式に帰ってきます。最後兄の子供にある言葉を言うんですが、それがあぁ早く大人になりたいって思っても、今を大切にしたいなと思う言葉でした。読んで損しない素敵な漫画でした。