Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly

Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly

『Fate/stay night [Heaven’s Feel]Ⅱ.lost butterfly』とは、TYPE-MOON発売のゲーム『Fate/stay night』原作の劇場版アニメ3部作の第2章。本作のテーマは「選択」。2019年1月12日に公開され、第1章を超える人気を博した。
主人公・衛宮士郎に愛情を寄せている間桐桜をヒロインとして、冬木市で始まった聖杯戦争の真実に迫る物語を描く。同シリーズのアニメ『Fate/stay night』『Fate/stay night Unlimited Blade Works』よりもホラーテイストの強い作品。本作は残虐な描写のほか性的な描写が含まれており、PG12に指定されている。

Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterflyのレビュー・評価・感想

Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly
7

タイトルなし

Fate/stay night [Heaven's Feel] の劇場版第2章を観に行きました。
主人公の士郎は元々養父の切嗣(きりつぐ)の影響を受けて世界の多くの人を救う正義の味方、魔術師を目指すことになります。しかし、今回はヒロインの桜のために自身のポリシーである正義の味方を諦めて、桜だけの正義の味方になることを決意します。士郎は聖杯戦争(魔術師がサーヴァントを従えて、勝ち残った魔術師が聖杯を入手して願いを叶えるという内容)に参加することになり、マスターの1人として戦うことになりますが、桜も魔術師の1人として戦争の参加者であることを知ってしまいます。桜は自分の魔力を制御できず、自らが聖杯になってしまうのですが、その事態の収拾に奔走する物語です。桜の実姉の凛、そのサーヴァントのエミヤ、同じく聖杯の機能を持ち、士郎の義理の姉にあたるイリヤ、桜の使役するサーヴァントのライダー、桜の祖父の間桐臓けん、臓けんが使役するアサシン、義理の兄である慎二、士郎が失ったサーヴァントのセイバー、監督役の言峰綺礼などたくさんの登場人物が出てきます。ヒロインである桜の境遇、思いや士郎が己の信念を曲げてまで救済を誓った桜と迎える結末に着目してみてほしいです。

Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly
9

意外な事実が判明する作品。

この作品は「全3章」に分けての映画になります。
ただ、テーマは製作元のufotableさんから、監督に「3章に分けるならテーマを決めてくれ」という事を伝えられた結果、そのテーマが第一章では「日常の崩壊」で、第二章のテーマは「選択」です。
この第2章において、間桐桜さんに関する意外な事実が判明しました。
実は間桐桜さんは、遠坂凛ちゃんの妹であり、遠坂家という魔導士は「一人しか遠坂の魔術を受け継げない」と言う魔導士の有名な家で、遠坂凛ちゃんしか魔道を受け継ぐ事しか出来ませんでした。
その両親が「間桐桜ちゃんも魔導士として捨てがたい何かを感じた」が故に魔導士としての血が途絶えている間桐家に養子として出されたわけです。
そこで、間桐桜ちゃんは、間桐慎二くんと言う一人の青年に暴行を加えられたり、かわいそうな所もありました。
その暴力に耐え兼ねて、あれから、間桐桜さんは、中学時代に衛宮士郎くんの元に来て、その衛宮士郎くんが、その間桐桜さんを匿うシーンが第1章でもあるのですが、その一方で、間桐桜さんは聖杯戦争が始まってから、聖杯戦争に携わる事なく、衛宮士郎くんが、夜に戦いに行く事を気にしつつも、一方で、衛宮士郎くんは、第1章において、セイバーが黒い影に覆われる所もありました。
ただ、その一方で、遠坂凛ちゃんとは、聖杯戦争において、共同戦線を組んでいて、真の敵は間桐臓硯くんという一人のおじいさんであり、それにイリヤスフィールさんも、そこで間桐臓硯くんの真・アサシンとバーサーカーとの闘いもありました。
本作を制作するufotbaleさんの本気が、映像のクオリティも垣間見えるし、なおかつPG12指定の映画なので、まだ見ていない人も見てもらいたい作品の一つです。
私から見ても「満点」だけど「満点」ではない理由は「満点」になる作品はないからです。
私は100点よりも99点取れた方が優秀な作品だと、私は思っていて、なぜ100点をつけないのかというと「満点な作品はない」からです。