タイトルなし
暗い井戸の下の空間に集められた男女5人。あるのは水のみです。過去に自分が生き残るために、母親の人肉を食べた。この実験の観察をする人が、仕込んだカメラでその実験をさせられている男女を観察している様子が悲惨だったでした。
人間同士の醜い争いや、駆け引きなども見られましたが、生き残るために仲間を殺して、その人の人肉を食べてしまいます。地下に時計があって、1日ごとに反時計回りに進んでいきます。1日1日進んでいくほどに空腹に襲われて人格が破壊されていきます。30日間生き延びれば助かると信じて過ごしていたのに、30日間過ぎてもまだ実験は終わりません。最後に生き残った女性の医師は、水の桶の蓋に死んだ人の血液で文字を書きます。それをカメラの死角に置いて、最後の賭けにでます。観察している人は、何の文字が書かれているか気になり始めます。どうしても見たいという感情に駆られて、ついに井戸の下の地下に足を踏み入れてしまいます。それを見計らって女性の医師はその男を殺します。そして、最後の力を振り絞って井戸の梯子を上り、30日以上ぶりに太陽の光を浴びて、人肉を食べずに生き残りました。
人間は極限状態においてもモラルや倫理と言った感情に流されずに人の尊厳を守って、最終的は助かると言ったストーリーが面白かったです。