映画史に残る名監督&名優たちの共演!
エドガー・アラン・ポーの小説を大胆にアレンジした三話からなるオムニバスの名画。
第一話「黒馬の哭く館」監督ロジェ・ヴァディム。主演ジェーン・フォンダ。馬に乗るジェーン・フォンダの美しさに圧倒されます。こういった映像の美しさは50年たった今でも色褪せないです。その我儘な振る舞いにも気品があります。まさに女優としての才能を発揮しています。
第二話「影を殺した男」監督はルイ・マル。所謂ドッペルゲンガーを題材にした作品でアラン・ドロン演じる傍若無人な性格の男が自分と瓜二つの存在に恐れる顛末を描いた話。特に賭博場でブリジット・バルドーとのカードゲームの勝負が見せ所。その華やかな衣装やセットなども必見。
第三話「悪魔の首飾り」はフェデリコ・フェリー二。落ち目の俳優ダミット(テレンプ・スタンプ)にフェラーリを報酬に映画の出演依頼の話が来るのですが、半ば錯乱状態でそのフェラーリを乗り回す。そして、そのためかある少女の姿を目撃するのですが、その少女は現実の存在なのか幻覚なのかがわからなくなっていて、それは観ている我々にも同じようにみえてしうまう。この少女の目つきが完全にアブナイ。
尚、これは余談ですがミステリ作家綾辻行人氏の「奇面館の殺人」という小説で登場人物がこの映画を観るシーンがあり綾辻氏のホラー・フリークぶりが伺えられます。