『∀ガンダム』（ターンエーガンダム、Turn A Gundam）とは、サンライズ製作のテレビアニメで、20世紀最後の『ガンダム』シリーズ。フジテレビ系列で、1999年4月9日から2000年4月14日まで、全50話が放送された。略称は「∀」（ターンエー）。2部作のアニメーション映画として、『∀ガンダムI 地球光』、『∀ガンダムII 月光蝶』が2002年に劇場公開された。
総監督はガンダムの生みの親である富野由悠季、メカニックデザインはシド・ミート、キャラクター原案は安田朗、音楽は菅野よう子が担当した。ガンダムシリーズで唯一、外国人デザイナーがメカニックデザインを務めた作品。
過去の文明の産物が失われて長い年月が経過した地球が舞台。それまでの『ガンダム』シリーズとは世界観が異なっている。物語序盤は政治的な駆け引きが中心となっていることから戦闘が行われないことも多い。ターンAガンダムを始め、「宇宙世紀のモビルスーツとの作動原理や文明レベルの違い」を感じさせるメカニック演出も秀逸。物語終盤の迫力のある戦闘シーンや、そこに秘められたドラマなどに対する評価も高い。
∀ガンダムとは、テレビアニメ『∀ガンダム』に登場する主役メカ（モビルスーツ）であり、同時に全ての「ガンダム」が辿り着く終着点のようなキャラクター性を付与された、最強にして究極のガンダムである。 『∀ガンダム』の作中時間軸では、すでに忘れ去られた「黒歴史」の時代に建造されたモビルスーツであり、あらゆるもの砂と化す「月光蝶システム」を使用して黒歴史時代の地球文明を滅ぼしてしまったとされている。 『Gのレコンギスタ』発表までは、ガンダム正史上で最後に存在するガンダムとしても有名であった。
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ロラン・セアックとは、アニメ『∀ガンダム』の主役キャラクターであり、褐色の肌に銀色の髪を持ったムーンレィス（月の民）の少年。 ガンダムシリーズの中でも随一といえるほどに優しい性格の持ち主で、命ある者と平和を心から愛し、故にこれを乱す「命を大切にしない者達」と粉骨砕身の覚悟で戦った。 過去のガンダム世界を土の下に埋葬して滅ぼしたモビルスーツ、∀ガンダムに偶然乗り込んだが、これもひとつの道具として捉え、単なるパイロットを超えて正しき使用者として接した。
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