下妻物語

下妻物語のレビュー・評価・感想

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下妻物語
10

友情こそが人生の宝って教えてくれる

全てにおいて冷めているロリータ、深田恭子演じる竜ヶ崎桃子(以下、桃子)と、ど直球でおバカなヤンキー、土屋アンナ演じる白百合イチゴ(以下、イチゴ)。交わらなさそうな二人が出会い、お互いが人生において大切な友達になっていくお話です。
桃子は小学生の時、両親が離婚し父親の方に付いていきますが、付いていく理由がなんと「単純にそっちの方が面白いから」という理由で、なんとも冷めた少女でした。高校にあがり、実家の兵庫県から東京に遊びに行った時、ロリータファッション店に入ったのがきっかけで、完全にロリータ街道まっしぐら。それ以降ロリータの服を愛し、自分の決めた事だけを信じて学生生活を送りますね。なので学校でも1人行動。
一方イチゴは、厳しい家に生まれ、もともと内気な性格のせいでいじめに合い、こんな自分が嫌になって、盗んだバイクで走り出す…訳ではありませんが、自分の自転車で夜道を走り出します。そんな時女ヤンキー集団に遭遇し、リーダーがイチゴに近寄ってきます。どんなにつらくても笑顔を作っていたイチゴは、リーダーの前で笑顔を作ったら、「悲しいのに笑うんじゃねぇ。つらい時は泣きな。泣いた分だけ強くなりな。」と言われます。その言葉が刺さり、そのリーダーのようなマブイ女になろうと決心し、その族に入ります。

下妻物語
10

強く勇気のある女の子達の友情に笑ってほろりとさせられる

Amazonのprime Video の中でたまたま見つけた作品。見出したら引き込まれ、止まらなくなった。
カット割りの勝利。斬新さの勝利。スピードの勝利。日本アニメの実写版といったところか。
例によって製作予算が極端に少ないのがバレバレである。しかし、低予算なりに知恵を絞ったら、面白い映画が出来たという典型。
主役の女の子二人の演技の下手さ、台詞回しの下手さ加減をカバーするのに困っただろう。でも、カワイイからいっか、どーせマンガの世界だから。リアルさを追求したら金がかかる。架空の世界だから、名優じゃなくてもいいや。

様々なハンディーを抱えながら作った方が面白い映画になるという、日本映画の不思議さよ。
実は刺繍を認められるシーンが特に好きだったりします。この頃の深キョン本当可愛い。
強く勇気のある女の子達の友情に笑ってほろりとさせられるいい映画だなーって思います。

何回見ただろ笑 という邦画映画です。
私は基本、洋画派だったので完全スルーでした。
しかし、出会いは映画鑑賞が趣味ということで
スカパーでした。番組宣伝で惹かれた”女””ヤンキー”のワードたち。男のヤンキーや、ヤクザ映画がほとんどの中での女が同等の題材での
主役映画はなかなかなく、思い返しても、
”極道の妻たち”ぐらいですね。こちらも大好きでした。
なにがって、男社会に女がプロパガンダするのですから!女、なめんなよ。ですね笑
そうもこうも、邦画全体のスケールの小ささを理由になかなか観ようとしなかった私が観ようとした最大の理由が私の置かれていた環境でした。
ある田舎の学校に通う私でしたが、なんとそこは土地柄と隣の県を繋ぐだけの大通りがあるだけの田舎でよく暴走族が走るわ走る。
思春期に見たレディース80名が通りにあるコンビニを占拠してた時はある意味感動でした。
今はもう見ませんが…
同じ学校にも女のヤンキーがいて、大人しいか不良かどちらかというと不良側の彼女達と親しくしていた私からすると
この作品はその当時をフラッシュバックしてすごく懐かしくなる故に大好きで、かつ、世代を超えても勧めたいと思える作品の一つになりました。

そこで、ある時なぜこの映画を勧めたいのかとふと考えた時があり、思ったこと。
それは、ヤンキーに憧れたとかいう単純な理由でもなく、形に囚われない友情と、信念と自己というものがコミカルに表現されていたからでした。
ある種、これらは親しみやすい言葉に置き換えるならば”個性”なのですが。
”協調性”を美とする国、日本においての”個性”とは強ければ強いほど理解されにくく、爪弾きにされてしまう、というもののようで。この映画を鑑賞するとそんな彼女達の思春期なりの”協調性”に対するプロパガンダ=自分なりの信念を持ち必死に生きることという風につい解釈ができてしまい。
とはいえ、私もそれなりの歳になり。周りも大人になり、それなりに”協調性”を培い、見た目の進化もして。揉まれて揉まれてまぁあるく、その時代を卒業した今は、世の中の日本のルールとは何億人という人口に対しての一定の基準として定められていると解釈できたおかげで、どこまでが”なし”でどこまでが”あり”なのか。判断できるようになったということですが。
ただ一つ。変わらないのは爪弾きされても、彼女達のように”信念”を持ちながら生きるということでした。
おかげで、今の私の大親友は元レディースあがりの女の子ですが、教養と”協調性”を持ちつつの身なりの素敵な女性になりましたが、やはり元ヤン。
本質〈仲間思いなど〉はさほど変わらない(笑)ため、
長いお付き合いが出来ております。
そして彼女はとても人気者です。
何か困ったら助けにいく!とお互いに歳をとっても、結婚したとしても、お付き合いしていける人間だと、心底尊敬し合える仲であります故に、尚更この映画に共感できているのかもしれないという疑惑はございますが。(笑)
それでも!断言できると私が思うこと、それは。
それなりにやんちゃしても、なし、ありの
最低ラインを学んできた人とは、基本、
信用できる人が多いし、打ち解けたらピュアで
まっすぐで、信念を持ってる方が多い。
本当の友とは数ではなく、深さであり。
長いお付き合いができて、尊敬できること。
太い関係性を築ける友を求めるならば、
私はこれらは必要最低限の基準となるのでは
ないかと、改めてこの映画を鑑賞して感じました。
なのでパッケージに囚われず(笑)
是非似た境遇だった人や元ヤンの皆様には
特におススメしつつも(笑)
ヤンキーとは無縁だった皆様にも
形に囚われずに、本当の友情というものとは
なにか。を興味本位でよいので鑑賞頂ければと
下妻物語一ファンとしておススメいたします!
きっと後悔しないお時間となると思いますよ♫

下妻物語
10

ロリータファッションをこよなく愛する乙女と、暴走族のヤンキー女の友情物語

茨城県の片田舎に暮らす2人の女の子。中世ヨーロッパの貴族のような格好を愛してやまないちょっと不思議系女子と、地元の暴走族で毎晩走り回っているヤンキーの女。似ても似つかないこの2人が出会い、喧嘩しながらお互いに認め合い絆を深めていく物語です。
そう聞くと「なんかコメディー映画らしいふざけた設定だな」と思う方も多いはず。そうなんです(笑)!めっちゃ面白いコメディー映画なんです!しかし!ただのコメディー映画じゃないんですよ!ただ面白くするためのキャラ設定なのではなく、2人の女の子がどうしてそういった人生を歩むことになったのかとても丁寧に描かれているんです。また、そんな女の子の悩みや葛藤もすごくリアルに描かれていて、共感できるところがたくさん見つかると思います!

「本当の友達」と呼べる人がいない女の子が、自分の孤独と向き合ってたくましくひたむきに生きている姿。そして少しづつ相手を認め、自分の殻を破って成長する姿。本当の友情とは何かを考えさせられる素晴らしい映画でもあるんです!
また、とにかく出てくる登場人物全員キャラが濃い!漫画から出てきたかのようなぶっ飛んだ奴らばっかり!実力派のコメディー俳優さん、お笑い芸人さんもたくさん出ていて笑いが絶えない作品です。