パッドマン 5億人の女性を救った男

パッドマン 5億人の女性を救った男

『パッドマン 5億人の女性を救った男』は2018年に公開されたインドの伝記・ドラマ映画。監督はR・バールキが務める。出演者にはアクシャイ・クマール、ソーナム・カプール、ラーディカー・アープテーなどがいる。
本作はトゥインクル・カンナーの短編小説集『ザ・レジェンド・オブ・ラクシュミ・プラサード』の一編である「The Sanitary Man of Sacred Land」を原作としている。発明家・社会活動家と知られるアルナーチャラム・ムルガナンダムが低価格で衛生的な生理用ナプキンを発明した実話を描いている。

パッドマン 5億人の女性を救った男のレビュー・評価・感想

パッドマン 5億人の女性を救った男
10

どれだけ踏みにじられても

2001年インドのとある村。修理工のラクシュミは、愛する妻が生理の時に汚い布で対処していることを知り、生理用ナプキンを買ってプレゼントする。しかしインドでは生理用ナプキンは非常に高価で返品してこいと逆に怒られてしまった。それならばとラクシュミは自らの手で生理用ナプキン作りを始める…というのがザックリとしたあらすじ。

約130分ひたすら愛に溢れた多分今年の個人的No.1ムービー。
まず驚くのがこの物語となる時代。ナプキンが高すぎて買えない、生理が来たら女性は家の中にいてはならない、生理は女の穢れである。てっきり相当昔の話かと思いきや、まさかの2001年。つい十数年前の出来事とは俄かには信じられなかった。しかしそれが現実でありインドでは常識だった。その間違った常識にたった1人で立ち向かったのがラクシュミ。彼はありとあらゆる手段を試しては失敗を繰り返し、それでもなお突き進む。全ては愛する妻のために。どれだけ変人扱いされても、どれだけ冷遇されようとも、ラクシュミはただひたすらに妻のために行動していた。

とにかく全世界の男に観てもらいたい1本。冒頭から涙ゲージがぐんぐん溜まっていき終盤の演説シーンで完全にダムが決壊。愛とは?失敗とは?成功するには?全部この男が知っている。アメリカにはスーパーマンやスパイダーマンがいる。インドには最高にタフで優しいパッドマンがいる‼︎