コーヒー&シガレッツ

コーヒー&シガレッツ

『コーヒー&シガレッツ』は2003年に公開されたアメリカのモノクロ映画。監督・脚本はジム・ジャームッシュが務める。本作は断片的に撮影した『変な出会い』『双子』『カリフォルニアのどこかで』『それは命取り』『ルネ』『問題なし』『いとこ同士』『ジャック、メグにテスラコイルを見せる』『いとこ同士?』『幻覚』『シャンパン』という11の作品からなるオムニバス作品である。それぞれの物語に繋がりはない。しかしセリフに類似性がある場合がある。
登場人物がコーヒーなどを飲みながらとりとめもない会話をしている中、セリフや表情などからユーモアを垣間見ることができる。

コーヒー&シガレッツのレビュー・評価・感想

コーヒー&シガレッツ
8

何気ない時間とコーヒーアンドシガレッツ

『coffee and cigarettes』はアメリカの映画監督ジムジャームッシュ監督の2003年の作品です。これといった大きな物語はなく、コーヒーとたばこのリラックスした時間(というよりもアルバイトの休憩のようなダラダラとしたとりとめもない時間)を描いた短編集です。出演陣の演技なのか素なのか判断しかねる演出が光ります。
出演しているのは俳優ばかりでなく、音楽の世界で活躍するアーティストも多く出演しています。ジムジャームッシュファンにとっては彼にゆかりのある俳優、アーティストが多く出演しているので、そういった面に注目して観ても楽しめる作品になっています。
この作品のキーとなるものは「コーヒー」と「たばこ」その2つなのですが、何よりこの作品を深くしているのは「会話」です。親友、兄弟、中には1人でゆっくりコーヒーとたばこを楽しみたい人も出てきますが、そうもいかないのがまたリアルです。
初めに言った通りこの作品は特にこれといった物語のない作品です。起承転結のはっきりしない作品が苦手な人にはお勧めできませんが映画好きな人はもちろん、ぼんやり映画を観たいとき、またロックやヒップホップファンにもお勧めできる作品です。
日中にコーヒーとたばこでゆっくり観るのもいいですが、深夜にダラダラと観ると一層雰囲気が出るのではないでしょうか。