ミュージカル『刀剣乱舞』 / 刀ミュ / Musical: Touken Ranbu

ミュージカル『刀剣乱舞』 / 刀ミュ / Musical: Touken Ranbu

ミュージカル『刀剣乱舞』とは、人気ゲーム『刀剣乱舞』を原作としたミュージカルシリーズのことである。名立たる刀剣に宿る付喪神たちが戦士の姿となって、歴史を変えようと目論む歴史修正主義者と戦う物語を描く。二部構成になっており第一部は激しい殺陣が見どころの物語パート、第二部はまるでアイドルのようなライブパフォーマンスを行うことが特徴。2018年第69回『NHK紅白歌合戦』ではジャパンカルチャー特集企画として出場し、テレビでもその姿を披露した。

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ミュージカル『刀剣乱舞』 / 刀ミュ / Musical: Touken Ranbu
10

刀剣乱舞ミュージカル 結びの響 始まりの音

刀剣乱舞ミュージカルはどれも面白いです。
この作品は私が初めて目にした2.5次元舞台です。正直期待してませんでした。今まで実写化した2次元作品は、どれも自分のイメージから程遠い、アイドルを主役にした、イマイチ感が抜けきらない、ぎこちないCGありの作品ばかりで、何で実写化したのか疑問なものしかなくて。
しかし、最近はセーラームーンありテニスの王子様ありNARUTOありで、その再現率の高さにはびっくりしました。家にいる人形が勝手に動き、話している感じです。全く刀剣乱舞の知識がありませんでしたが、物語部分の内容が面白くて、びっくりです。
今までの過去に戻るタイプの作品は、未来で起こる悲しい事件や失敗を回避するため奮闘し、何とか明るい未来を築こうとするのが王道でしたが、刀剣乱舞は過去を変えない、守り抜くとういう内容で、自分の尊敬したずっとそばにいた主人が死ぬ日に、その死を間違いなく迎えるよう尽力し、果たすべき使命に自分の意思を覆い隠すという、至極悲しいお話です。それだけでも、辛さが伝わって来るのに、刀の時代に主として使われていたその人を、自らその手で斬り行くいう内容で、もう男らしいですし、悩むでしょうし、何故にあなたがと言う疑問と共に、涙なしでは見られませんでした。二部のライブで、明るく歌い踊る姿がなければ、見終えた後の引きずり感がすごいので、この演出は救われます。一度必見の作品が目白押しですから、どうか偏見を持たずに飛び込んで欲しいです。