アイランド(映画)

アイランド(映画)のレビュー・評価・感想

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アイランド(映画)
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人間の本質に迫る...マイケル・ベイ監督の自信作「THE ISLAND」

「アルマゲドン」、「トランスフォーマー」でお馴染みのマイケル・ベイ監督の自信作、「THE ISLAND(アイランド)」。
近未来にて、汚染されてしまった地球上から逃れた人類は地下に巨大な施設を設け、医者や栄養士などの管理人が中心となり、何千人もの人間が生きることのできる環境をつくりあげました。
施設の住人たちは管理人の手により、食事や運動、勉強、仕事などを厳しく管理され、「健康な人は幸せな人」として大切にされています。そして、不定期で「抽選」が行われ、当選者は施設を出て、汚染された地球上に残された唯一の楽園、「アイランド」へ移住できるのです。「アイランド」への移住は、住人全ての憧れであり目的なのです。
その施設の住人の1人であり、主人公の「リンカーン・6エコー」は、好奇心が強く、この施設への不満や「アイランド」へ移住すること以外の生きる目的を欲する青年です。同年代であろう女性、「ジョーダン・2デルタ」と仲が良く、いつも一緒にいます。
そんなある日、ジョーダン・2デルタが「抽選」に当選してしまい、2人は離れ離れになってしまうのです。ジョーダン・2デルタのアイランドへの移住を祝福する気持ちや、離れ離れになって寂しい気持ちと葛藤するリンカーン・6エコーですが、ひょんなことから、自分たちが認識していたこの施設の仕組みや「アイランド」が全て嘘であることを知ってしまうのです。
人間がもともとどのような本質を持って生まれて来たのか、人間の生きる目的は何なのかを考えさせられる大作で、現実世界ではあり得ないはずが、もしかしたら世界のどこかにこんな施設があるのでは、、と思ってしまうようなストーリーになっています。
手に汗握るアクションシーンや、人間の心に触れる感動シーンが多数あり、何度でも見返してしまう作品です。