かずはじめの代表作品
1994年より、週間少年ジャンプにて連載。
若い日独Quarterの青年が主人公。名前は奥森かずい。表の顔は町医者。身長が高くよくドアに頭をぶつけている。イケメンでお人好しのため、近所のおばさま方にも好かれている。しかしその実態は記憶と精神の暗殺者。頭部に触れるだけで相手の記憶と精神を破壊することができる。その力は第二次世界大戦中、ナチスドイツによって開発された。制御装置は両耳に付けられたピアス。同居人は虎弥太。昔、かずいが想いを寄せていた女性の息子。日常的に酷い虐待を受けていたためにかずいが記憶を壊し引き取った。実年齢は18歳だが中身は8歳程度。ヤマダロボというロボットをいつも近くに置いている。この作品は背景がとてもシンプルで言葉がダイレクトに伝わる。かずはじめの絵柄が引き立っていると思える。きれいな男同士が一緒に暮らしているので見方によってはボーイズラブのようにも見えるがそうではない。医者であるかずいも暗殺者であるかずいも頼りなさげな虎弥太が受け入れているからこそ二人は成り立つのだ。コミックスは5巻まで発売されている。しかしこの作品は完結していない。作者自身が(終わりのない作品)と申しているように単行本などでも(おわり)と表記されていないのである。何年たっても構わない。私はこの作品の続編が読みたい。