メタリックガーディアンRPG

メタリックガーディアンRPG

『メタリックガーディアンRPG』とは、藤田史人、林啓太、F.E.A.R.が製作したロボットアクションテーブルトークRPGである。富士見書房、ゲーム・フィールド、角川グループパブリッシングより発売された。我々の地球とは異なる歴史を辿った「機甲暦世界」を舞台に、巨大人型兵器「ガーディアン」が活躍するロボットアクションRPG。自分だけのスーパーロボットを作り出し戦う、という趣旨のRPGである。ゲーム・フィールド大賞のSRS部門入選作品をブラッシュアップする形で商品化された。

メタリックガーディアンRPGのレビュー・評価・感想

メタリックガーディアンRPG
10

自由度の高いロボット物のTRPG

ロボット物のRPGは数あれど、その多くが絶版やサポート終了しています。或いは海外製のRPGは独特の雰囲気があって、馴染めない方が多くいるとは思いますが、その点はご安心。F.E.A.R社から出されている『メタリックガーディアンRPG』ならば、その問題も解決します。
ガンダムやパトレイバーとか、最近のものですと、エウレカといった作品のロボットを自分で動かしたいという気持ちにならない男子はいません。その願いを叶えてくれる。
基本ルールブックを購入し、キャラクター作成の手順さえ踏めば、誰でも憧れのロボットに乗ることが出来ますし、自分が考えたロボットに乗ることも出来ます。
その簡単な手順について説明します。
ロボットの能力値や攻撃方法について大まかに設定することが出来ます。リンケージクラス(ストライカー:攻撃型、コンダクター:支援型、スイーパー:妨害型)の3種類から基本的なロボットの役割を決定します。次に、ガーディアンクラス(このゲームではロボットの事をガーディアンと呼びます)これを決めることで、更に具体的なロボット像を想像することが出来ます。クラスを決めると、スキルを決める作業に入ります。クラスによって、習得できるスキルは異なります。スキルの中には、自分のロボットの方向性を決めるものや武器の種類といったものも含まれています。
もし、ロボットを創造している最中、「自分が作りたいロボットはこんなんじゃない」と感じられる方、いらっしゃると思います。そんなときに、用いるのが、サプリメントと呼ばれる―簡単に言えば、拡張ルールブックと呼ばれるもの。これを買うことで、自分が作りたいロボットに更に近づくことが出来るかと思います。

『フルメタルパニックRPG』をご存知でしょうか。『フルメタルパニック』の名を冠したこのRPGは、同作品中で用いられた兵器やロボットを『メタリックガーディアンRPG』のゲームシステムで遊べるようにしたもので、互換性が、両者にはあります。

このゲームの致命的な欠点を挙げるとするならば、TRPG特有の問題になるでしょう。それは、一人では遊ぶことが出来ないゲームである。と言うことです。確かに、ゲームのキャラクターを作るだけならば、一人でも十分に楽しめるものですが、実際にそのロボットを動かすためには、少なくとも、数名の同じ考えを持った同志が必要になります。
最近ではSNS上やその他ツールで、TRPGのメンバーを集めることは容易になりつつあります。この『メタリックガーディアンRPG』もまた、比較的メジャーなタイトルなので、メンバーを探せば、簡単に遊べるゲームだと思います。
皆さん、よきロボットライフをお送りください。