コンバット 恐怖の人間狩り

コンバット 恐怖の人間狩り

『コンバット 恐怖の人間狩り』とは、1976年に製作されたカナダの映画作品。原題は『SHOOT』である。原作は、D・フェアビンの『銃撃!』。ベトナム帰りの退役軍人グループが、狩りの最中に別のグループと撃ち合いになる。この際に死者が出たことがきっかけで、さらに激しい銃撃戦が繰り広げられることになる。監督はハーヴェイ・ハートが務め、クリフ・ロバートソンやアーネスト・ボーグナインらが出演した。

コンバット 恐怖の人間狩りのレビュー・評価・感想

コンバット 恐怖の人間狩り
7

退役軍人たちをリアルに描いた作品

まず、お断りしていなければいけないのは、この邦題「コンバット〜」は日本のビデオ会社が勝手につけたものでサンダース軍曹ものとは一切関係がないということです。なぜ、こんな邦題をつけたのかはわかりませんが、あんまりといえばあんまりです。でも内容は意外と真面目につくられています。退役軍人たちが狩りへ山へ行くのですが、そこで別の狩りのグループと撃ち合いになり仲間の一人が殺されます。そのことについて警察には報告せず相手ハンターグループの動向を伺います。やがて相手グループの狩りの日時を突き止めて同じ場所に向かいます。すると既に相手グループは先回りしていてやられてしまう…という内容。
クリフ・ロバートソン、アーネスト・ボークナインといった俳優たちの演技はシブいですし、演出もなかなかいい味をだしています。個人的には「隠れた名作」とでもいえるでしょう。超有名なテレビシリーズのタイトルをそのまんまパクるのではなく、もう少し考えた邦題にしてDVD化すればそれなりに利率をあげることもできるでしょうに。もっと大手のビデオソフト会社がこの作品をソフト化したならこんな邦題はつけなかったのでは、などと思ってしまいます。いつの日かこの作品がDVD化されるのを待っているのは私だけでしょうか?