ガタカ / Gattaca

ガタカ / Gattaca

『ガタカ』とは1997年にアメリカで製作されたSF映画。
遺伝的優劣によって人生が左右される近未来社会の中で、遺伝的問題を抱えた1人の青年が不屈のチャレンジ精神で人生を切り開き、夢を叶えようとする姿を描いている。遺伝子がすべてと言われる世界の中で、当り前である概念を打ち砕き、不可能を可能としようとする姿に周囲が心動かされていくヒューマンストーリーでもある。現実感のある設定と名言の詰まったセリフの数々は、見る者の心に訴えかけ、今もって語り継がれる作品となっている。

ガタカ / Gattacaのレビュー・評価・感想

ガタカ / Gattaca
9

才能より努力!SFヒューマンドラマ映画

この作品のジャンルはSFに属していますが、どちらかといえば「ヒューマンドラマ」の部類です。この映画は、私の中では3本指に入るくらいの面白さです。実際、某映画評価サイト「Filmmarks」さんでは、古い映画にも関わらず4.0/5.0という高評価を叩きだしており、今もなお愛される不朽の名作です。
この作品は、遺伝子操作によって優れた人間「適正者」と、劣った人間「不適正者」が、区別されてしまう世界が舞台になっています。この世界では、「不適正者」は「適正者」に差別され虐げられて、なりたい仕事にも就けません。
そんな世の中で「不適正者」として生まれてしまった主人公ヴィンセントは、「適正者」として生まれてきた弟と、両親からいつも比較されて暮らしていました。彼には、幼少期から夢があります。それは、「宇宙飛行士になること」です。
彼はそのために、沢山勉学に励み大学をでた後に、NASAの入社試験を受けます。筆記試験、身体試験の成績の結果は、合格点の水準を遥かに超えていましたが、NASAの試験には、もう1つの超えなくてはならない壁がありました。それは、血液検査です。血液検査では、「不適正者」は絶対に受かりません。ですが、彼の意思は誰よりも強く、夢をあきらめませんでした。最後の秘策として、血液ドナーを頼る事にしました。「適正者」であり、足を不自由になり、夢を断たれてしまった陸上の元金メダリストのジェロームを血液ドナーとして協力してもらい、自らの血管を細工して「適正者」として生まれ変わった彼は、再度NASAの試験を受けるのでした。見事、試験に合格して彼は、NASAの社員になることに成功しました。ですが、これからが本番です。血液を常に提供して貰って「適正者」を装っているヴィンセントに対して様々なトラブルが襲いかかるのです。彼は不正をバレずに果たして、宇宙飛行士になれるのでしょうか。そして最後は誰もが、涙する展開が待っています。気になる方はぜひ見て見てください。