ザ・プレデター

ザ・プレデター

『ザ・プレデター』(原題:The Predator)とは、2018年9月に公開されたアメリカのSFホラー映画。日本でも同年9月に公開された。人間が高度な技術を持つ生命体「プレデター」と戦う姿を描いた、『プレデター』シリーズの4作目にあたる作品。本作では異種交配を経て進化したプレデターが登場する。『プレデター』『プレデター2』よりあとの物語で『プレデターズ』よりは前という時系列となっている。監督は、シリーズ第1作でアーノルド・シュワルツェネッガーが演じる主人公の部下役を演じたシェーン・ブラックが担当した。

ザ・プレデターのレビュー・評価・感想

ザ・プレデター
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マンネリ化したプレデター

今回、長く続いてきたプレデターシリーズの最新作ということで期待はしていたが、下馬評通りだなという感想がほとんどだった。作中での時間も経過しているはずだが、プレデターに対する認識や脅威などの描写が薄く、登場人物がばからしく見えてしまう部分が多々あった。ほかにも、間がプレデターの鎧を纏ってしまうなど、何でもアリな過剰な展開には辟易とした。「ドラゴンボール」でストーリーを発展させるために、超サイヤ人が「2」「3」と青天井にパワーアップした時に唖然とした感じ。
完全にコミック。そうなると、プレデターが安っぽくなってしまう。スーパー戦隊の怪人と大差ない感覚だ。それは避けなばならない。
それを解消するための、プレデター自身の戦闘姿のカッコ良さも物足りなかったのがイタイ。『エイリアンVSプレデター』の時には、まさかの狩り対象の人間とタッグを組んでエイリアンを駆逐した。
あの映画ではとにかく自分並みの怪物と対峙することでの苦闘ぶりによって、いつも以上に華麗な戦闘姿が観れて、めちゃくちゃカッコ良かった。
今回はプレデターのビジュアル的なカッコ良さには重きを置かず、人間との闘いがメイン。なので、人間側のヒロイズムの方が際立っていたように思える。今後の『プレデター』シリーズを発展させるための序章に徹した気がする。ちょっと残念。