ラストイニングー私立彩珠学院高校野球部の逆襲

ラストイニングー私立彩珠学院高校野球部の逆襲

『ラストイニング―私立彩珠学院高校野球部の逆襲』とは、原作・神尾龍、監修・加瀬潔、作画・中原裕による日本の野球漫画。小学館の『ビッグコミックスピリッツ』にて2004年から2014年にかけて連載された。コミックスは全44巻。2010年、第1回侍ジャパン野球文学賞ベストナインを受賞した。主人公を監督にしたことで、試合だけでない高校野球の裏側や、練習方法などを描いているのが特徴。他の野球漫画とは一線を画した作品として、評価されている。

ラストイニングー私立彩珠学院高校野球部の逆襲のレビュー・評価・感想

ラストイニングー私立彩珠学院高校野球部の逆襲
10

野球漫画で一番面白いと思いました!

弱小野球部が友情や努力だけで強くなって甲子園にいく物語に違和感を感じていました。
この漫画は真逆で、弱小野球部を論理的かつ、心理的な指導により強くしていくという物語です。しかし、本当に熱い展開もあり、手に汗を握りながら読むことが出来ます。

主人公の監督は、元敏腕営業マンで高校時代は名キャッチャーでした。
そのため、野球脳と人の心理を読むこととに優れており、それを指導に反映させているため、読んでてとても勉強になると共に野球の知識も深まります。

また、いわゆる漫画でよくあるフラグというものがこの漫画では全く通用しない場合があります。
例えば、球を打つ直前にバッターの過去編に入ったら、大体そのバッティングはホームランかヒットとなるかと思います。
しかし、この漫画の場合はそのような事はなく普通にアウトになったりします。
そのため、先の展開が本当に読めません。

そして、キャラクターが本当に魅力的です。
マネージャーは常に可愛いですし、最初は本当に嫌いだったキャラクターが終盤には一番好きになっていたりします。

現実世界で弱小野球部を強くする場合は、この漫画の様にするしかないのではと思ってしまいます。