じゃりン子チエ

じゃりン子チエ

『じゃりン子チエ』は1978年から1997年にかけて『漫画アクション』にて連載されたはるき悦巳の人情コメディ・青年漫画。舞台となるのは大阪市頓馬区西萩。仕事をしない父・テツに代わってホルモン焼き屋を切り盛りする女の子・チエと彼女を取り巻く個性豊かな人々の生活が描かれる。
本作は第26回(1980年度)小学館漫画賞を受賞。1981年4月には高畑勲監督により映画化された他、同年の10月と1991年10月にはテレビアニメが放送された。

じゃりン子チエのレビュー・評価・感想

じゃりン子チエ
9

このアニメのキャラが本当にいるんじゃないかと思える

じゃりン子チエはとにかく冒頭から笑えるのですが、なぜかせつない気持ちになる不思議な作品です。
主人公のチエちゃんの父親のテツは働かないし、喧嘩するしギャンブルもするし、家族を困らせる。もうどうしようもない奴なのですが、どこか憎めない愛嬌があります。父親のテツのせいで母親が家を出てしまったり、時々チエちゃんが不遇すぎて可愛そうでもやもやするところもありますが、チエちゃんの明るい性格でそんな気持ちを跳ね返してくれるので、見ていて安心します。
声優さんもみんなはまり役で、演技がとても素晴らしいです。特に主人公のチエちゃんのしゃべり方や、父親のテツのしゃべり方がすごいです。方言もきついのですが違和感なく、このアニメのキャラが本当にいるんじゃないかと思えるほどです。ただ、チエちゃんが小学生なのに勉強もできず、生活のために働かされていたり、お酒を進められてお酒を飲んだり、放送禁止用語もたびたびでてくるので、その辺が気になるかたにはおすすめできません。しかし、かわいいアニメキャラやとにかくきれいな映像のアニメがたくさんある昨今、こちらのアニメを見ないのはとてももったいないと思うので、アニメ好きの方に強くおすすめしたい作品の一つです。