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「サスペリア」に続く「魔女もの」第2弾!
ニューヨークに在住の女流詩人ローズは隣の骨董店である本を購入。その本は自分の住んでいる建物について書かれたものであり、魔女が建築士に依頼して建てたものであることを知る。その秘密を知ってしまったことから、その建物に住む住人たちが何者かによって次々に殺されていく。ローズの弟マークは、姉にあうために単身ローマからニューヨークに駆けつけるが…。
前作の「サスペリア」のヒットもあってか原色をふんだんに使う演出、殺人シーンの残酷さも斬新だ。結局、この住人たちを殺害していたのが誰なのかは明かされていないようだ。ただ主人公が秘密の通路を通って隠し部屋にたどり着くのは「サスペリア」を想起させる。
10段階評価で筆者は7としたが、これは個人的な思いがあったことも否めない。世間的にはこの「インフェルノ」という作品はどう評価されるのだろうか。ただ、やはりアルジェントのフィルモグラフィーの中ではちょっと浮いているのではないかと思う。アルジェント初期の作品、例えば「歓びの毒牙」「わたしは目撃者」「四匹の蠅」などはミステリー色の強い作品だし「インフェルノ」の次の作品「シャドー」もフーダニットな作品だったからだろうか。