平成仮面ライダー完結
なんといてもこの作品の魅力はオリジナルキャストの出演だろう。2話ごとに各歴代仮面ライダーにスポットが当てられ話が進んでいくが、それごとに必ずオリジナルキャストが出演する。主役を務めてくれた俳優さんや名ライバルを演じた俳優さんたちも登場してくれファンにはたまらないものになっている。大きく区切ると前半は平成後期(ダブル〜ビルド)、後半は平成前期(クウガ〜ディケイド)にスポットが当てられている。話の都合上せっかく登場してくれた俳優さんたちが変身しない前半の展開に否定的な意見をもって人も多いがこれもある工夫が仕掛けられていると私は思う。というのもこの前半は仮面ライダージオウのオリジナルキャストつまりは登場人物の深堀のために故意的に作られたのではないかと私は思う。仮にもし歴代の俳優さんたちが変身してしまうとジオウのキャストたちの色が出せなくなってしまうのではないかと考え、この展開にしたのではないだろうか。そうして前半に彼らを成長させたことでスムーズな後半へと物語を進めることができる。平成仮面ライダーの集大成ともいえるこの作品は子供も、そして仮面ライダーを好きだった大人も楽しめるような工夫や小ネタがいくつも仕掛けられている。