仮面ライダージオウ / Kamen Rider Zi-O

仮面ライダージオウ / Kamen Rider Zi-O

仮面ライダージオウは、平成仮面ライダーシリーズ最後の作品である。2018年9月2日から2019年8月25日、毎週日曜日朝9時から9時30分のニチアサとして、テレビ朝日系列で放送された特撮作品だ。制作は東映、全49話放送。過去の平成仮面ライダーシリーズにおいて、仮面ライダーの変身者やヒロインなどのメインキャストがゲスト出演し、大きな話題となった。高校生である常磐ソウゴは仮面ライダージオウに変身し、未来を切り開く。

仮面ライダージオウ / Kamen Rider Zi-Oのレビュー・評価・感想

仮面ライダージオウ / Kamen Rider Zi-O
9

平成仮面ライダー完結

なんといてもこの作品の魅力はオリジナルキャストの出演だろう。2話ごとに各歴代仮面ライダーにスポットが当てられ話が進んでいくが、それごとに必ずオリジナルキャストが出演する。主役を務めてくれた俳優さんや名ライバルを演じた俳優さんたちも登場してくれファンにはたまらないものになっている。大きく区切ると前半は平成後期(ダブル〜ビルド)、後半は平成前期(クウガ〜ディケイド)にスポットが当てられている。話の都合上せっかく登場してくれた俳優さんたちが変身しない前半の展開に否定的な意見をもって人も多いがこれもある工夫が仕掛けられていると私は思う。というのもこの前半は仮面ライダージオウのオリジナルキャストつまりは登場人物の深堀のために故意的に作られたのではないかと私は思う。仮にもし歴代の俳優さんたちが変身してしまうとジオウのキャストたちの色が出せなくなってしまうのではないかと考え、この展開にしたのではないだろうか。そうして前半に彼らを成長させたことでスムーズな後半へと物語を進めることができる。平成仮面ライダーの集大成ともいえるこの作品は子供も、そして仮面ライダーを好きだった大人も楽しめるような工夫や小ネタがいくつも仕掛けられている。

仮面ライダージオウ / Kamen Rider Zi-O
10

平成最後のライダー・ジオウの面白さ

仮面ライダークウガから始まり、30年に渡り続いてきた平成仮面ライダーシリーズ最後の作品となるこの仮面ライダージオウは、主人公のソウゴが史上最強のライダーとなるべく過去のライダーたちの力を受け継ぐ物語です。
以前に放送していた仮面ライダーディケイドを彷彿とさせるような設定で、シリーズを見てきたファンならば思わずニヤリとする場面やセリフ、アクションが多いはずです。また、過去作のライダーを演じる役者の方々が、ほとんど当時と同じキャストで出演しているのもポイント。年を重ねたライダーの姿は、懐かしさを感じること間違いなしです。そういった意味でも、子供向けではなく大人に見てほしい作品でもあります。
平成の終わりに、自分たちが子供だった頃のヒーローの姿をもう一度見て、童心に帰ることができる素晴らしい作品になっていると思います。そして、今まで仮面ライダーを見たことがないという人も、仮面ライダージオウには平成全てのライダーが登場するので、新しく視聴を始めるきっかけになるかもしれません。ただ単純に世界の平和を守るだけのヒーローではなく、主人公の信念や葛藤などの様々な要素が折り重なっている非常に濃密なストーリーなので、とてもおすすめの一本です。