ステレオフォニックス

ステレオフォニックスのレビュー・評価・感想

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ステレオフォニックス
8

ステレオフォニックスはウェールズ出身のオルタナティブロックバンド、クールなサウンドがオススメです

ステレオフォニックスはケリー・ジョーンズ、リチャード・ジョーンズ、スチュアート・ケーブルの3人で結成されました。彼らの出身地はウェールズの小さな田舎町で、バンド名もスチュアートの家にあった蓄音機のメーカーの名前が由来だとか。1997年、レコード会社と契約してデビューすると、ファーストアルバムが100万枚を越えるヒットを飛ばすなど、イギリスロック界では大型新人が現れたと話題になりました。
ボーカル、ケリー・ジョーンズの声は砂利のようと評されていますが、その通りハスキーというかザラッとしているというのか、聴けば聴くほどクセになる声質の持ち主です。
ステレオフォニックスの現在のメンバーはケリー・ジョーンズとベースのリチャード・ジョーンズという初期メンバーに、ギターのアダム・ジンダーニが2008年、ドラムのジェイミー・モリソンが2012年にそれぞれ加入しています。過去にはアルゼンチン人のハヴェイ・ウェイラーが加入して数年後に脱退したことがあります。
そして、結成当時からドラムを担当していたスチュアート・ケーブルはアルコールの問題を抱えてバンドを脱退後、40歳の誕生日を迎えた数日後に急死するという出来事もありました。ステレオフォニックスのメンバーは「Before Anyone Knew Our Name」というスチュアートに捧げる楽曲を製作しています。
アメリカで2003年に放送開始してティーンの絶大な支持を得た青春ドラマの金字塔「One Tree Hill」、ステレオフォニックスの曲は挿入歌としても使われ、ドラマのシーンを効果的に見せてくれました。中でも「Maybe Tomorrow」は重厚感のあるサウンドが印象的、「Rewind」は自身に問いかけるような歌詞が鮮烈です。
ステレオフォニックスはウェールズ、イギリスでは絶大な人気を誇りますが、日本での知名度はまだまだなので、多くの方に聞いていただきたいです。