ロクでなし魔術講師と禁忌教典 / ロクアカ / Akashic Records of Bastard Magic Instructor

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 / ロクアカ / Akashic Records of Bastard Magic Instructor

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』とは羊太郎によるライトノベル、及びそれを原作としたアニメ・漫画等のメディアミックス作品。2017年4月よりアニメ制作会社「ライデンフィルム」によるアニメ化を果たした。授業のやる気のないグレン=レーダスが非常勤魔術講師としてアルザーノ帝国魔術学院に勤めることになった。そこでロクでなしと呼ばれた男の破天荒な授業が始まる。

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 / ロクアカ / Akashic Records of Bastard Magic Instructorのレビュー・評価・感想

レビューを書く
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 / ロクアカ / Akashic Records of Bastard Magic Instructor
6

ダメ男ほど、好かれる…のか??

無職のグレン=レーダスが、育ての親でありアルザーノ帝国魔術学院の教授・セリカ=アルフォネアによって強制的に学院の教師にさせられる。そこで起こるさまざまな事件にグレンが巻き込まれていく。第26回ファンタジア大賞大賞受賞作である。
なんだ、ただのハーレムアニメか、と思いきや、中々奥行きのある設定に謎の多い敵たち。また、戦闘シーンに関しては、主人公は大規模な魔術を使えるわけではなく、戦術で強大な敵を倒していくといった感じで、とても爽快感あるものとなっている。
グレンの固有魔術【愚者の世界】は、一定距離にいる間、一切の魔術を発動させないといったチート級のものだが、その距離は短く、自分や見方の魔術まで封じてしまうので、広域殲滅や遠距離攻撃にはめっぽう弱いという性質を持っている。そのため、教師になる前には軍部の暗殺者としてその腕を振るっていた。
この作品の主人公ははっきりいってニート根性丸出しの情けない奴ではある。しかし、本当に追い詰めれた時、自分の周りにあるものは守りたいといった切なる願いが彼にはあり、またセラという女性を守れなかった過去が彼を魔術嫌いにさせたという背景もある。
このように作品の設定はかなり作り込まれている。今後も追い続けていきたいと思える作品の1つであるだろう。